仁多地域2

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仁多地域にある仏閣その2を紹介します。

信楽山・聞善寺,運龍山・覚融寺,瑞洞山・総光寺,柏木山・覚念寺,高雲山・十満寺,長谷山・妙楽寺,龍華山・了瑞寺,青龍山・専福寺,太平山・長栄寺(2)
 

信楽山・聞善寺

 

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○所在地 島根県仁多郡奥出雲町亀嵩1594
○宗派 浄土真宗大谷派
○本尊 阿弥陀如来
○開基 多賀與四郎通定
○開山 祐正大徳
○現住職 多賀良信(15世)
○沿革 開基は飯石郡掛合の城主多賀與四郎通定で、累代月山富田城主尼子氏の幕下であった。永禄のころ尼子の戦の際、嫡子鶴若丸は乱軍を逃れ、吉田村菅谷で剃髪して祐正と号した。慶長年間(1596-)仁多町角木に草庵を結び、のち亀嵩玉峯山麓に照蔵坊と称する草庵を開き、浄土真宗東本願寺末となった。寛永2年(1625)照蔵坊を聞善寺と改め、現在地に堂于を建立した。現在の堂于は文化8年(1811)の再建で、9代宣啓の時である。
名工村上吉五郎は父覚五郎とともに工事にあたり、幾多の手腕を残している。庫裡は弘化3年(1846)10代啓準のときに再建されている。
○主な法要・行事
・初法座=2月
・彼岸会=3月/9月
・永代経法要=7月
・報恩講=2月17日
 

 

運龍山・覚融寺

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○所在地 島根県仁多郡奥出雲町亀嵩393
○宗派 臨済宗妙心寺派
○本尊 阿弥陀如来
○開基 心月院殿和中覚融大居士(三沢為理)
○開山 南華和尚
○中興 固山智堅和尚
○現住職 安部光亮(14世)
○沿革 大内義隆の幕下山名氏が仙洞御所の領地を侵した。そのため三沢氏は横田の藤ケ瀬と亀嵩の玉峯山に分家した。そのときに三沢の妙巌寺(現蔭凉寺)に住んでいた南華和尚は三沢為理に従い天文年間(1532-1554)にこの地に移った。第5世固山智堅和尚のとき寺運隆盛したため、中興開山と称して毎年中興忌を行っている。本尊仏像は弘法大師の作と伝えられている。
末寺に大龍寺(横田町竹崎)・妙巌寺(横田町大呂)・報恩寺(横田町横田)・永祥寺(同)・惣持寺(同)・常高寺(仁多町河内)・善勝寺(仁多町三成)がある。
○主な法要・行事
・元旦会=1月1日-3日
・彼岸会=3月/9月
・中興開山忌=7月29日
・山門施餓鬼会=8月
・お盆=8月15日
 

瑞洞山・総光寺
 

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○所在地 島根県仁多郡奥出雲町亀嵩2236
○宗派 曹洞宗
○本尊 阿弥陀如来
○開基 三沢六郎三郎為仲
○開山 不見明見和尚
○現住職 千葉哲雄(38世)
○沿革 嘉元3年(1305)開基三沢為仲は、郡村に7堂伽藍を建立した。その後開山不見明見和尚は、現在の地に郡村から移転した。不見和尚は三沢為昆の嫡子で、22歳のとき能義郡雲樹寺で戒を受け、丹後の国永沢寺の開山通幻禅師の法を継ぎ、至徳2年(1385)帰国した。郡代龍野九郎左衛門と同心協力して伽藍を再建した。15世照淳和尚の代に堂宇は破壊されたが、十方の喜捨を請い再建した。本尊の阿弥陀如来像は聖徳太子の作と伝えられている。
末寺に十満寺(亀嵩)・日光寺(上三所)・玉雲寺(佐白)・報恩寺(八代)・妙楽寺(上阿井)・大吉寺(河内)・普叟寺(横田)・総覚寺(大東)・栄福寺(下久能)・龍徳寺(阿用)・善明寺(阿用)・弘安寺(海潮)・宗円寺(掛合)・梅窓院(給下)・円光寺(安濃郡刺鹿村)・全洞寺(都賀村)がある。
○主な法要・行事
・大般若祈祷会=1月1日-3日
・彼岸会=3月/9月
・開山忌=7月3日
・お盆会=8月14日-15日
 

柏木山・覚念寺

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○所在地 島根県仁多郡奥出雲町亀嵩1599
○宗派 浄土宗
○本尊 阿弥陀如来
○開基 尊也和尚
○開山 道也和尚
○中興 行誉道成和尚
○現住職 千葉哲雄(総光寺兼職)
○沿革 創立年代ははっきりしないが、建長6年(1254)に開基の尊也和尚が入滅しているので、それ以前であろう。天正年中(1573)に廃寺同然となったのを、行誉道成和尚が再興した。宝暦年中(1751-)に風災のため破損したが、安永年中(1772-)仮堂を建設したが、寛政年中(1798-)の亀嵩町火災の際に類焼した。当時は現在地より一段高い場所にあったが、火災後現在地に再興した。しかし時の藩主より伽藍に制限を加えらたので、安政3年(1856)この制限が解かれるのを待って、現在の堂宇を桜井源兵衛直昇の拠金によって改築した。本尊の阿弥陀如来像は行基菩薩の作と伝えられる。
○主な法要・行事
・元旦祭=1月1-3日
・彼岸会=3月・9月
・中興開山忌=7月29日
・山門施餓鬼会=8月
・お盆

 

高雲山・十満寺

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○所在地 島根県仁多郡奥出雲町亀嵩1584
○宗派 曹洞宗
○本尊 称陀勢至観音
○開基 横山嬾秀和尚
○開山 横山嬾秀和尚
○現住職 千葉哲雄(総光寺兼職)
○沿革 寛永元年(1624)中湯野奥(現在十満寺田という水田)の総光寺13世横山嬾秀和尚の隠居所として建立したものである。天保13年(1842)現在地に移転した。
○主な法要・行事
・旧初午稲荷祭
・大施食会=8月
・秋彼岸中日慰霊祭
・塔婆回向
・年末先亡供養=12月

 

長谷山・妙楽寺

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○所在地 島根県仁多郡奥出雲町上阿井494
○宗派 曹洞宗
○本尊 如意輪観世音菩薩
○開基 長谷川 峰
○開山 横山嬾秀和尚
○現住職 -
○沿革 阿井鯛ノ巣山ろく長谷の地に宿坊12坊中の一寺(真言宗)として創立された。その後焼失のため大上の地に移され、妙喜庵と称し、唐墨城主伊達印旛守入道俊に外護され城の鬼門除けとして建立された。その後焼失したので元禄3年(1690)現在の地に寺名を妙楽寺と改め、曹洞宗に改宗して、総光寺13世横山嬾秀和尚を請し開山とした。開基長谷川峰が父母菩提のため如意輪観世音菩薩を本尊とし、本堂を建立寄進した。享保2年(1717)夏、秀巌和寺が堂于を一新、安政3年(1856)春松江市桐岳寺より黙庵達道和尚を請して発願とし、その弟子文萬逸山和尚と檀家の力により再建された。 
○主な法要・行事
・大般若会=1月1日-3日
・彼岸会=3月・9月
・位牌堂供養=4月23日
・施食会=8月4日


 

龍華山・了瑞寺
 

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○所在地 島根県仁多郡奥出雲町上阿井516
○宗派 浄土真宗大谷派
○本尊 阿弥陀如来
○開基 了明庵釈了源法師
○開山 了明庵釈了源法師
○現住職 史陀真海(15世)
○沿革 元天台宗であったが、了源法師のときに浄土真宗に改宗した。堂宇建立ははっきりしないが、元禄14年(1701)の洪水のため流失し、本尊御影が土中に埋没した。そのころ境内に古松があり、松平直政が巡国の際に流枝の上に畳を敷いて酒宴を催したが、洪水の後、63年して山崩れがあり、堂宇庫裡も壊れ老松も枯死した。そのため直政が堂宇建立に努力して再建した。その後、享保年間本堂再建、文政3年(1820)本堂再建、明治18年(1885)本堂を再建し、明治20年鐘楼を新築した。
 本尊阿弥陀如来立像(寛永16年=1639)・親鸞上人御影(天和3年=1683、真如上人染筆)・本願寺教如上人御影(元禄12年=1699、一如上人染筆)・三国之七高祖御影(正徳元年=1711、真如上人染筆)などが寺宝としてある。
○主な法要・行事
・彼岸会=3月・9月
・盂蘭盆会=8月
・永代経=8月
・報恩講=11月28日

 

青龍山・専福寺
 

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○所在地 島根県仁多郡奥出雲町上阿井1139
○宗派 浄土真宗大谷派
○本尊 阿弥陀如来
○開基 義丹法師 
○開山 義丹法師 
○現住職 卯木晃哲(17世)
○沿革 元真言宗であったが、徳川時代の初期に教如上人に帰依して真宗に改宗し、明和4年(1767)第6世義丹法師の末寺となった。明治26年(1893)上阿井町の大火で堂于が焼失したが、信徒の喜捨浄財によって本堂、庫裡を再建し、明治36年10月6日遷仏式を執行した。
本尊阿弥陀如来木像は、中川忠順氏の鑑定によると、鎌倉時代の作であるという。
寺宝として高祖御影、従如上人御影、聖徳太子御影、七高僧御影(龍樹菩薩、天親菩薩、雲鸞大師、円光大師、道綽禅師、源信和尚、源空和尚)がある。
○主な法要・行事
・彼岸会=3月/9月
・お盆=8月13-16日
・報恩講=11月28日
 

太平山・長栄寺
 

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○所在地 島根県仁多郡奥出雲町下阿井254
○宗派 曹洞宗
○本尊 11面観世音菩薩
○開基 中嶋藤左衛門夫婦
○開山 青山融祝和尚
○中興 光山正玉和尚
○現住職 梶谷玄雄(17世)
○沿革 創立年代ははっきりしないが、慶長以前は観音寺と称していた。慶長元年(1596)に下阿井の豪農中嶋藤左衛門が、寺司の光山正玉和尚と協議して長栄寺と改称した。このとき木次町大龍山洞光手第6世青林融祝和尚を請して第1世の開山とした。宝永4年(1707)3世要山玄指和尚のとき伽藍を再建し、三條釜座和田信濃大椽藤原国次に命じて、下阿井小字川子原で梵鍾を鋳造させた。天保6年(1835)第12世大光金海和尚のとき伽藍を改造した。本尊11面観世音は安阿弥の作と伝えられる。
末寺として禅隆寺・宝福寺があった。禅隆寺は下阿井字井戸にあった。ここは黙堂宗心の開いた所で、後に横田に移り普叟寺となった。移転後長栄寺5世孫徹翁林髄が隠居寺をその後に建立したが、明治の初期に焼失した。宝福寺は奥湯谷にあり、長栄寺の末庵と称していた。
本尊は聖観音で行基菩薩の作と伝えられている。またこの寺は米山城主米山禅正の建立でその位牌寺であった。
○主な法要・行事
・三朝祈念=1月1-3日
・涅槃会=2月
・彼岸会=3月/9月
・潅仏会=4月
・御開山忌=5月8日
・盂蘭盆会=8月
・両山忌=9月
・達磨忌=10月
・施食会=8月
・成道会=12月

高龍山・大吉寺,松雲山・蔭凉寺,金谷山・光善寺,石雲山・常高寺,八頭山・玉雲寺,大人山・法恩寺,月石山・日光寺,延命山・大徳寺,積登山・善勝寺(1)

仁多地域

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古くから仁多地域にある仏閣を紹介します。


寺請け制度が法制化され、檀家になるようになってから、仏教が民衆に深く係わり、僧侶による民衆の強化と布教が行われたようである。従って町内の寺院は江戸時代に創建されたものが多い。

高龍山・大吉寺,松雲山・蔭凉寺,金谷山・光善寺,石雲山・常高寺,八頭山・玉雲寺,大人山・法恩寺,月石山・日光寺,延命山・大徳寺,積登山・善勝寺(1)

 

高龍山・大吉寺

 

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○所在地 島根県仁多郡奥出雲町河内629
○宗派 曹洞宗
○本尊 千手観世音菩薩
○開基 不詳
○開山 悟山蕘了和尚(総光寺15世)
○中興 仁周ト鳳和尚
○現住職 梶谷玄雄(7世=長栄寺17世兼務)
○沿革 猿政山の真言宗寺院を移したものであるが、年代などははっきりしない。慶安2年(1649)蕘了和尚が創立した。明治30年(1897)仁周ト鳳の代に伽藍が完成した。昭和28年(1953)火災により堂宇を焼失したが、6世耕雲太源和尚が昭和38年に堂宇を再建し、昭和63年大雲玄雄和尚が伽藍の周囲及び天井などを修復した。
○主な法要・行事
・三朝祈念
・施食会
・彼岸会=3月・9月

 

松雲山・蔭凉寺

 

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○所在地 島根県仁多郡奥出雲町三沢452
○宗派 臨済宗妙心寺派
○本尊 延命地蔵菩薩
○開基 三沢六郎三郎為仲(直自庵定為居士)
○開山 玉林和尚
○中興 関峰和尚
○現住職 松本養一(16世)
○沿革 三沢為仲により乾元元年(1302)に創建され、開山玉林和尚は為仲の舎弟である。代々三沢氏の菩提所で、老松山妙厳寺と称し一族の減罪道場としたが、天正年間(1573--1591)に三沢氏が滅亡した後、安国寺惠瓊(安芸国の安国寺の僧)の周旋により毛利氏の外護、続いて堀尾、京極松平氏代々の帰依があり、明治維新に及んでいる。
貞享元年(1684)関峰和尚が住して中興し、相国寺派より妙心寺派に転派し、天明2年(1782)素経和尚は従来の妙厳寺の寺号を廃し、松雲山蔭凉寺と改称した。
本尊延命地蔵菩薩像は明治の廃仏毀釈の際、三沢神社前の釈迦堂から移した。釈迦像・観音像・千手観音像(仏師・京都光照作)・地蔵像(寛政10年=1798・三沢町加藤清右衛門三安の寄進)・仁王像2体がある。古文書では、三沢爲清・為虎の証状・安国寺惠瓊・堀尾氏等の書状や寄進状に加え、白隠禅師(日本臨済宗中興の祖)真跡による訓戒「邊微意知吾(へびいちご)」(巻物1巻=県文化財指定)がある。これらの文書から、当寺は三沢氏の菩提として隆盛を極め、その後江戸時代中ごろも、三沢地内はもとより、木次町平田北原の各地に末寺辻堂の数40余に及んだ。寺領も国主堀尾氏の時代にいたるまで寄進され、徳川初期には雲国内屈指の寺院に数えられていた。
○主な法要・行事
・涅槃会=2月15日
・彼岸会=3月・9月
・仏誕会=5月8日
・施餓鬼会=8月5日
・盆=8月13日-
・秋葉山夏祭(三沢十七夜祭)=8月17日
・成道会=12月8日
・一畑講=毎月7日(下鞍掛・三沢町の講員宅)
・秋葉山例祭=8月20日(上鴨倉)
・愛宕山例祭=7月24日(上鴨倉)8月16日(原田)
・一畑山例祭=8月7日(原田)
・円照堂(旧仁多札32番)=随時
・四日市一畑山=不定期

 

谷山・光善寺

  

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○所在地 島根県仁多郡奥出雲町鴨倉583
○宗派 浄土真宗大谷派
○本尊 阿弥陀如来
○開基 光善法師
○開山 光善法師 
○現住職 楠 貴弘
○沿革 初め真言宗であったが、天和3年(1683)5月4日、第5世秀也法師の代に浄土真宗に改宗し、光善寺と称するようになった。文政5年(1822)6月29日、火災のため堂于・古記録などを焼失したが、文政11年(1828)再建された。明治12・3年(1879-)ごろ南画の大家田能村直入が来遊して当寺に泊まり、下鴨倉八景を描いた。
○主な法要・行事
・彼岸法要=3月・9月
・お盆=8月
・御正忌=11月28日

 

石雲山・常高寺

 

 

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○所在地 島根県仁多郡奥出雲町河内326
○宗派 臨済宗妙心寺派
○本尊 薬師如来
○開基 東昌庵殿鳳仙道麟居士
○開山 心月聰怡和尚
○中興 聖翁養公首座
○現住職 -
○沿革 創建年代ははっきりしないが、開山心月聰怡和尚の寂年が寛文3年(1663)であるので、そのころと思われる。元文4年(1739)祖養首座(聖翁養公首座)が再現した。文化2年(1805)祖伝首座住職死後、伽藍が廃壊し無住であったが、檀家一同が安政5年(1858)伽藍を再現し、明治11年(1878)義山和尚が入山して法地初代となり、現在に至っている。
○主な法要・行事
・年始会(檀家総会)=1月3日
・大師講=3月21日
・彼岸会=3月・9月
・施餓鬼会=8月3日
・薬師講=8月7日
・盆=8月13-15日

 

八頭山・玉雲寺

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○所在地 島根県仁多郡奥出雲町佐白404
○宗派 曹洞宗
○本尊 白衣観世音菩薩(正徳5年=1715作)
○開基 馬庭某
○開山 大祝和尚 
○現住職 藤原成章(24世)
○沿革 建立年代ははっきりしないが、馬庭某が当寺の開基、玉雲院陽春要山居士が一宇を建立したと伝えられている。後に伽藍が破壊したが、応永年間(1394-1427)、馬庭与一右衛門が総光寺八世大祝和尚を懇請し、開山第一祖として伽藍を創建、田園と山林数ヶ所を寄進した。正徳5年(1715)8月に火災のために焼失したが、4世の和尚は馬庭直重、植田宣綱、植田正信、馬庭直房らと協力して、享保10年(1725)12月再興した。この後、堂宇も大破したが、18世昇龍和尚は、馬庭又右衛門、岩田新右衛門、吉川金右衛門、植田茂三郎らと協議して、明治13年(1880)10月28日現在の伽藍を建立した。その後、昭和35年5月庫裡を改築、同59年位牌堂を新築し、また同61年境内地とその周辺に桜の苗木230本を植えた。
○主な法要・行事
・元朝勤行=正月
・節分=2月3日
・涅槃会=2月15日
・彼岸会=3月18日~/9月20日~
・花祭り=4月8日と5月5日子供を呼んでお釈迦様の像に甘茶をかけて、それを持ち帰る。
・大般若会=4月29日、境内の金毘羅大権現(享保8年勧請・当山4世大轍和尚、国主松平出羽守宣澄の棟札あり)を祀る。大般若を転読し、法要後講員に祈祷札と祝い餅を配る。
・施食会=8月3日
・供養=8月6日上布施の山頂にある一畑薬師を祀る。8月24日、嘉永6年(1853)に勧請された大山智明大権現を祀る。牛馬飼育者は笹の束を供え、それを持ち帰って与える習わしがあり、昭和初期までは大いに賑わった。
・宇蘭盆会=8月13日-15日
・成道会=12月8日
・観音様の迎拝=9月彼岸中日、佐白、上布施、前布施で5軒単位で1番から32番まで当家が、寺から仏像を迎えて祀る。信者が札を納めて巡拝、子供は接待を楽しみに巡拝したが、戦時中に中止された。
・夏祭=8月22日 境内の愛宕大権現(火災を除けとして寛政12年=1800勧請、当山11世得瑞代)を祀る。佐白地区の唯一の夏祭りで、戦前までは「一色飾り」「仁輪加」で賑わったが、最近では近郷からの盆踊りが多い。神楽、カラオケ大会などの催し物で賑わう。

 

大人山・法恩寺

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○所在地 島根県仁多郡奥出雲町八代105-7
○宗派 曹洞宗
○本尊 薬師如来
○開基 藤井家(奥金原家)
○開山 快翁大悦和尚
○中興 孝道祖須和尚
○現住職 小林直樹(15世)
○沿革 創立年代ははっきりしないが、応永年間(1394-1427)村民が集まり大人山に小庵を建て、行基菩薩作と伝える薬師如来を安置して信仰の霊場とした。しかし常住して読経する人もなく、月に3日程度開扉していた。その後100年ほどして現在の清水家の奥付近の山麓に移転した。そしてまた100年後現在の地に移転したと伝えられている(7世鳳山祖印の記述による)。延宝年間(1673-1680)現在の長福寺組千原賢市方奥付近の元寺地に、旧奥金原家を寺に改造建立し、総光寺11世快翁大悦和尚を開山に迎え、大人山法恩寺が創建された。その後伽藍が腐朽したので12世孝道祖須和尚は松田富蔵と図り明治38年(1905)現在地に新築再興した。明治43年13世海洲和尚は伽藍の修築、梵鐘の新鋳や庫裡の再建をした。
○主な法要・行事
・大般若祈祷=正月
・彼岸会=3月21日/9月24日
・宇蘭盆会=8月15日
・降誕会
・山門施食会
・秋葉大権現法要
・成道会
 

月石山・日光寺

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○所在地 島根県仁多郡奥出雲町上三所734
○宗派 曹洞宗
○本尊 薬師如来
○開基 三所比丘
○開山 実菴見庭和尚(総光寺4世)
○中興 珎牛吾宝和尚
○再中興 圓山道珠和尚
○現住職 岩間道雄(14世)
○沿革 年代ははっきりしないが、前身は安養寺と称し、大字八代字中村北尾にあったが、火災により焼失し、現在復興困難のため上三所に移転され、山号、寺名も変更された。当寺の過去帳に開基三所比丘は嘉禄2年(1226)8月16日寂・開山実菴見庭和尚は永享3年(1431)4月16日寂との記録がある。嘉永元年(1848)本堂再建(10世珎牛吾宝和尚代)、大正8年(1919)位牌堂造営・本堂造間、昭和33年梵鍾が再鋳された。掲額「月石山 日光寺」は風外の書であり、また寺宝とされる「釈迦涅槃の図」は天和2年(1682)松江の絵師梶川長太夫安正の作で昭和63年修復された。 

○主な法要・行事
・大般若祈祷 正月3が日
・白山妙理大権現祭=4月24日
・棚経=8月
・山門施食会
・彼岸会 
・降誕会
・成道会
 

延命山・大徳寺

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○所在地 島根県仁多郡奥出雲町馬馳624
○宗派 臨済宗妙心寺派
○本尊 延命地蔵菩薩
○開基 三沢六郎三郎為仲
○開山 玉林和尚
○中興 泰州祖忍首座
○現住職 松田弘雄(6世)
○沿革 三沢城主三沢為仲の寄付地であり、舎弟の玉林和尚が乾元元年(1302)に創建した。その後長年にわたり空白が続き、延享元年(1744)11月に泰州祖忍首座が中興となる。天明4年(1784)4月18日類焼したが、天明7年12月蔭凉寺の鎮導により再建された。昭和5年(1930)1月23日これまでの大徳庵を大徳寺と改称した。昭和49年伽藍を改築し、昭和55年庫裡を増築した。
○主な法要・行事
・達磨忌=1月5日
・般若会=2月15日
・春彼岸会=3月21日
・潅仏会=5月8日
・宇蘭盆会=8月13日-15日
・山門施餓鬼=8月9日
・地藏講

 

 積登山・善勝寺

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○所在地 島根県仁多郡奥出雲町三成118
○宗派 臨済宗妙心寺派
○本尊 釈迦牟尼仏
○開基 見龍院殿義潤仁澤居士(斉藤氏=天正4年没)
○開山 心月総胎和尚
○中興 舜庵舜孝
○現住職 池田哲郎(17世)
○沿革 天正4年(1576)須我比山城主斉藤氏の菩提寺として、その山麓の三所字乙多田にあって、飛龍山善勝寺と称し、臨済宗相国寺派であった。斉藤氏の滅亡とともに焼失、その後郡監である毛利氏の家臣忌部氏により、三所字石原に移し、更に寛文4年(1664)郡奉行龍野九郎左衛門によって現在の位置に移した。その後安永7年(1778)本堂火災により焼失し、文化11年(1814)再建。嘉永3年(1850)台風により本堂倒壊、万延元年(1860)再建。大正6年(1917)積雪により本堂倒壊、昭和9年(1934)再建。昭和20年三成町大火により類焼、昭和23年再建した。昭和36年梵鍾再鋳、昭和41年観音堂改築。昭和50年位牌堂建立、昭和60年御堂建立、新参道(自動車道)を整備した。
江戸時代から明治初期まで、松平藩舟方御用寺及び宗門大判寺(戸籍の元締めにあたるもの)としての格式を保っていた。
○主な法要・行事
・達磨忌=1月15日
・涅槃会=2月5日
・彼岸会=3月21日/9月23日
・潅仏会=4月8日
・大山祭=4月24日。矢谷(新屋宅地)で智明大権現・下生大明神(鳥取県大山寺分院)を祀り牛馬安全・五穀豊作を祈る。
・矢谷一畑祭=8月7日。矢谷で一畑薬師瑠璃光如来(平田一畑薬師分院)をまつり、眼力福音・牛馬安全・五穀豊作・無災無難を祈願。 
・山門施餓鬼=8月7日
・お盆=8月13日~
・石原天神祭=11月25日。石原で天満大自在天神・天照皇大神、杵築大明神を祀る。学問の神様とされ近隣から参拝。
・秋葉山例祭=11月25日。石原で愛宕大権現を祭り、火・水の権現神である。

信楽山・聞善寺,運龍山・覚融寺,瑞洞山・総光寺,柏木山・覚念寺,高雲山・十満寺,長谷山・妙楽寺,龍華山・了瑞寺,青龍山・専福寺,太平山・長栄寺(2)

横田地域2

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横田地域その2です。

松尾山・金言寺,滝尾山・八槙寺,岩尾山・妙綱寺,法王山・安養寺,光雲山・惣安寺,円覚山・高禅寺,慈雲山・大慶寺  

 

松尾山・金言寺

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所在地 島根県仁多郡奥出雲町大馬木1060
日蓮宗。正安3年(1301)日尊上人の開創。本尊は十界曼荼羅。
真木将監夫妻の位牌を祀る。

 

滝尾山・八槙寺
 

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所在地 島根県仁多郡奥出雲町大馬木1509
日蓮宗。天文13年(1544)日淨上人の開創。杠則文を開基とす。
本尊は10界曼荼羅。



岩尾山・妙綱寺

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所在地 島根県仁多郡奥出雲町大馬木489
日蓮宗。正安3年(1301)日尊上人の開創、宝暦10年(1760)火災あり。安永3年(1774)再建の由。
本尊は十界曼荼羅。
 

法王山・安養寺

 

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所在地 島根県仁多郡奥出雲町小馬木1259
日蓮宗。もと浄土宗にて法王山というと。改宗の年代未詳。
塔頭の菩提寺というのを、松江へ移築した。
本尊は十界曼荼羅。
 

光雲山・惣安寺,

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所在地 島根県仁多郡奥出雲町下横田960
曹洞宗。延宝7年(1679)毛利元哉の臣、祖食勘輔宗安の開創、開山は普叟寺5世一峰和尚。本尊は11面観音、鎮守に妙見権現を祀る。観音堂あり。
 
 

円覚山・高禅寺

 

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所在地 島根県仁多郡奥出雲町八川1916
曹洞宗。高禅禅定門の開創、開山は晋叟寺3世雲海和尚。本尊は釈迦牟尼如来、鎮守に毘沙門天を祀る。
 

慈雲山・大慶寺

 

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所在地 島根県仁多郡奥出雲町
石原長右エ門の創建、年代不詳、開山は普叟寺5世一峰和尚。本尊は聖観音、もと庵を称し、明治16年大慶寺に改む。八川大谷所在。
 

横田地域

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横田地域にある仏閣を紹介します。

幸徳山・報恩寺,法玉山・南枝寺,無量山・安楽寺,長運山・永祥寺,光雲山・善徳寺,萬年山・普叟寺,開運山・妙厳寺,瑞震山・大竜寺,旧岩屋寺

 

幸徳山・報恩寺

 

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所在地 島根県仁多郡奥出雲町中村1609
臨済宗。三光国師の開山でその像を伝持す。本尊は観世音菩薩、覚融寺末。


法玉山・南枝寺

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所在地 島根県仁多郡奥出雲町中村1332
日蓮宗。貞観3年(861)建立にて天台宗なりしを、正応2年(1289)改宗。本尊は虚空蔵菩薩、境内は観音堂あり。


無量山・安楽寺

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所在地 島根県仁多郡奥出雲町横田881
浄土宗。貞和3年(1374)観誉和上の創建、永正年間(16世紀初頭)改築と伝う。本尊は阿弥陀仏、境内に弁財天、薬師堂に祀る。京都知恩院末。
 

長運山・永祥寺

 

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所在地 島根県仁多郡奥出雲町横田750
臨済宗。もと永祥庵と号し、龍泉和尚の開創。竹崎万歳山より現地に移すと。移転年代未詳。本尊は11面観音。鎮守に稲荷明神を祀る。覚融寺末。

 

光雲山・善徳寺

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所在地 島根県仁多郡奥出雲町横田729
三沢為忠、蓮如上人に帰依し、善徳の法名を受け、永正16年(1519)この寺を営む。代々相続して三沢氏なり。本尊は阿弥陀仏、奥の堂とて虚空蔵菩薩を祀る。真宗西本願寺派。
 
 

萬年山・晋叟寺

 

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所在地 島根県仁多郡奥出雲町横田1289
曹洞宗。明応8年(1499)の開創と伝う。
開山は亀嵩総光寺2世の春庭見芳和尚。仙洞御領たる横田庄の守護、三沢氏第8為忠の廊とす。
本尊は阿弥陀仏、鎮守に天神の社、愛宕権現を祀る。

開運山・妙厳寺

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所在地 島根県仁多郡奥出雲町大呂1163
お播き桜は奥出雲随一の古木で知られる。
開山は天海運宗首座というも年代は未詳。
境内鎮守は愛宕山大権現と薬師堂がある。臨済宗、覚融寺末。
本尊は11面観音。
 
 

瑞震山・大龍寺

 

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所在地 島根県仁多郡奥出雲町竹崎815
船通山麓の竹崎にある。
もと大竜庵という。境内に薬師堂鎮守の荒神祠あり。本尊は地蔵菩薩。京都花園妙心寺の直末。

 

旧岩屋寺

 

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真言宗の古寺で、行基作の本尊11面観音をはじめ、聖武天皇の勅願書であったことから残存している古文書、そして天然記念物になっている270メートルの渓谷の切開きなどが著名である。
奥の院には弘法大師の影像を伝持する。
盛時は21坊を擁する大伽藍であったが、享祿年中(16世紀前期)兵火に罹り方は壊滅した。
元禄年間(17世紀末)正乗坊というが再建した。
現在は廃寺となっている。

松尾山・金言寺,滝尾山・八槙寺,岩尾山・妙綱寺,法王山・安養寺,光雲山・惣安寺,円覚山・高禅寺,慈雲山・大慶寺(4)  馬木・八川地区へ 



 

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