【OSS】 降水量と積もる雪の高さ 【質問回答】

|

OSS_bn.jpg


大変ご無沙汰をしていました。憶えて頂けている方こんにちは、初めての方ははじめまして、ジョーホー奥出雲の
「きた@風来の気象予報士」です。1月10日からの寒波で、町内では40cmから多いところで80cm近い雪が積もりました。この寒波の影響を受けた4日間の横田の最低気温が、-10.6℃、-10.4℃、-8.7℃、-10.5℃と、寒波が超一級だったこともうなづけます。

個人的な見立てでは、12月半ばに「この冬最強」といわれた寒気が南下した際にも、そのポテンシャル的には30~50cm程度積もってもおかしくはなかったと思っていました。
とくに12月は、日本海の海水温が高めのため、振り出したら本格的なドカ雪になる可能性もあるなか、雪雲の走向やその他様々な要因もあって、町内でも10cmがそこらに留まってしまい、残念ながらスキー場への恵みの雪とはなりませんでした。

さて、雪について、よくニュースなどでは、「明日夕方までに多いところで30cmの積雪」とか、「1時間に10cm程度の雪が降る」と表現されます。台風や梅雨時期など、雨が想定される場合は、「明日夕方までに300mmの降水量」とか、「1時間に80mmを超える猛烈な雨が降る」と表現されます。


雪の場合、もちろん生活に直結する情報として積雪量での告知が最適ですが、もとは空から降ってくる水分という意味で同じもの。
厳密な話をおいておくなら、一般論で1mmの降水量で1cm程度の雪と考えればよいのですが、実際のところ、雨に換算したときの「降水量」と「積雪量」の関係はどうなっているのでしょうか。

気象用語で「雪水比(ゆきみずひ/せっすいひ とも」という言葉があります。
単位は「cm/mm
」で表されるもので、単位からわかるとおり、積雪量(cm)と降水量(mm)の比です。
積雪量は、その環境(主に気温)によって大きく変わってきて、概ね下のグラフのとおりになります。

oss180119-1.jpg

イメージと異なるという意味で意外なのは、ふわふわのボタン雪よりも粉雪のほうが降水量に対して積雪量が多くなる点です。グラフから、北日本ほど雪水比が大きいため、同じ降水量でも積雪は多くなるのです。
一方、グラフにない西日本は、北陸地方よりももっと湿った雪が多くなるため、降水量に対しての積雪量もすくなくなります。もちろん、北陸以北での降水量そのものも多いことが殆どのため、雪水比に関係なく、北日本の積雪量が大きいのは当然ですが・・・。



ところで、下の画像は、過去30年間を平均した天気のこよみ。
面白いことに、先日の大寒波の頃(10日~15日)と、暖かかった(16~17日)、また来週に襲来すると予想されている寒波が、ちゃんと合致しています。地球温暖化・環境破壊が進んでいるといわれる中でも、季節の巡りというのはそうそう変わっていないというのが読み取れますね。

oss180119-2.jpg



ちなみに、来週23日から来ると予想されている寒波。例に漏れず「この冬最強の寒波襲来か?」と、すでにニュースでも報じられていますが、昨日の時点での予想図が下のとおりです。

oss180119-3.gif

水色のラインから北は、上空1500m付近の気温が-6℃と予想される地域です。 
このラインに入ると、地表でも雪になる可能性があり、概ね雪または雨の予報がだされます。
また、濃い青のラインの北は、上空1500m付近で-9℃以下と予想される地域で、本格的な雪、また大雪に警戒が必要といわれる基準です。
そして、今回の寒波は瀬戸内まで-12℃線に覆われる予想で、先日の寒波と同等かそれ以上と見込まれるものです。また奥出雲(赤い点)は標高が200~300mかそれ以上にあるため、地表付近よりもっと気温が低くなります。

道路の凍結や水道管の破裂などはもちろん、先日までの雪がまだ残っているところでは、固まった古い雪の上に新雪がドカッと降る可能性があり、特にになだれ・雪ずりに注意が必要です。
今年の大寒は1月20日、まだまだ寒い時期が続きますが、雪害に十分注意して、また体調にも気をつけてお過ごしください。

 ※上の気象図は、1月18日現在の予想図です。最新の気象情報に留意してください。



奥出雲サイエンススクエアでは、日常の科学分野に関する皆さまふとした疑問に、
スタッフが可能な限りお答えします。
また、この記事などがきっかけで、ぜひ科学分野に興味をもってもらえたらと願いつつ・・・。
なお、記事の内容は、ほとんど担当の記憶で書いていますので、誤りのご指摘や
異なった見解、ご意見ご要望なども、ぜひお待ちしています。 

諸々のあて先は、以下の通りです。
support@okuizumo.ne.jp

では、また次回もお楽しみに___〆(・ェ・^)そほど。

(きた)