2010年9月アーカイブ

 9/18に布勢公民館との合同企画「河太郎日記」で、夜のオオサンショウウオ観察会を行いました。

 オオサンショウウオは中国地方の山間部の河川に生息する大型の両生類で、天然記念物に指定されています。昔は普通に見られていたものが、最近はかなり数が減っているとのことで、あちらこちらで保護するための施策がとられています。近年では奥出雲町内の各地で公民館活動の中で観察会や保護を訴える会が催されています。

 河太郎日記でのオオサンショウウオの夜の観察会は昨年に引き続き2回目の開催となります。

 

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  夜8時に八代川に集合したあと、今夜の講師宍道湖自然館ゴビウスの寺岡さんによる簡単なお話があり、注意事項を聞いた後に、ポケットパーク横から八代川に突入。夜の川はどこかミステリアスなところもあり、子供達は異常に興奮してるようで、ずんずん先に進んでいくので、後からついて行くのが大変でした。

 あんまり川を踏み荒らすと水が濁ってオオサンショウウオが見えなくなったり、あるいは驚いて隠れてしまったりというとこもあり、そのあたりを危惧していたのですが、案の定序盤は全然見あたらず、しばらくは葦の中をヤブこぎ状態。途中の「ここは?」と見込んでいたあたりでようやく見つかったようで、最初に3匹、続いて1匹と合計4匹のオオサンショウウオが見つかりました。

 

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  ちなみに、オオサンショウウオの捕獲は認められていませんが、今回はきちんと許可を得た上で捕獲計測しています。

 

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 捕獲した個体を1頭1頭長さと重さを計測し、斑紋やそのほかの特徴を記録します。今回見つかったオオサンショウウオは、昨年見つかった3頭とは別個体ということがわかりました。

 

 

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 今回の観察でわかったことは

 ・八代川のオオサンショウウオは個体数が多い?

 ・奥出雲町内の他の川のオオサンショウウオに比べて肉付きがよく栄養状態がいいようである。

 ・小型の個体が見られないことから、繁殖行動がうまくいっているかどうか現状では判断できない。

 ・他の個体とケンカしたような痕跡のあるオオサンショウウオもいる。

 ・意外と強い?

 ・奥出雲町内全域でオオサンショウウオの生息密度が高い?

 といったあたりです。

 また、オオサンショウウオは川の上流で繁殖行動を取るのですが、川の堰の高さが高いとオオサンショウウオが上ることができなくて、そのため繁殖行動が取れないということもあるそうで、問題になっているようです。

 

 大人からの意見で、「昔に比べて川の中の葦が増えて、植生が変わった」、というのもありました。

 最後に公民館長さんの、「貴重なオオサンショウウオがたくさんいる八代川にもっと興味を持って、川のことを考えて守って子供達に伝えていきたいし、知ってもらいたい。オオサンショウウオもがたくさん住める川を保護していきたいし、そのためにも大人の協力も必要です」というお話で観察会は終了しましたが、非常に大事なことだと思います。

 

 そのあと、観察したオオサンショウウオは現状復帰(捕獲した時の状態にもどす)しなければなりませんので、運んで最初の場所で放流しました。

 

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 川に放すと、何事もなかったかのように川の流れに気持ちよさそうに身をゆだねていました。

 

 参加した皆さん、最後はちょっと寒かったみたいでしたが、お疲れ様でした。