2010年11月アーカイブ

 11月21日、第32回自然観察会「わいわい自然探偵団32」が開催されました。今回は「化石から聞き取る大むかし」というタイトルで、広島県庄原市内を流れる西城川の河床2カ所で地層の観察と化石採集を行いました。

 例年通り地学団体研究会山陰支部と合同開催となりました。参加者は博物館から32名、島根大学から博物館実習の学生も含め10数名と、合計で50人近くの久しぶりの大所帯となりました。

 庄原市内は「備北層群」という新生代第三紀中新世の地層(約1800万~1600万年前)が広く分布しており、あちこちで化石が産出するのですが、乱獲防止および研究のため基本的には地元の化石研究会に許可を得る必要があります。

 最初の場所は川の上流側の地層で、川の底が全部地層の岩盤からできています。護岸の上からでもわかる大きなカキの化石があちこちに見えるほか、あちらこちらにノジュールという塊があり、この中から化石が見つかります。また、貝殻がたくさん集まって硬くなった層になっている場所があり、そこからも化石が見つかります。基本的には砂岩(砂が固まったもの)が分布しています。一部では岩盤を削り込んで甌穴のようなものになった場所もあります。

 

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 ここでは主にカガミガイの仲間やシラトリアサリ、ザルガイの仲間などの化石が見つかります。またカニの化石が出てくることもあります。ただ、石が硬いので皆さん苦労していたようです。

 

 2カ所目に移動してからお昼ご飯タイムです。ここでは豚汁のサービスもあります。

 この場所は最初の場所よりも下流側にある場所で、最初の場所より上の層準、つまりより新しい時代の地層が露出しています。

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 露頭は川の半分程度ですが、昔からちょっと変わった化石が見つかる場所として知られています。これまでに新種の鯨の化石が3体分見つかっています。またサメの歯の化石もちょくちょく見つかる場所です。上流と下流にレキ岩があり、あいだに砂と泥が混じったような地層が露出しています。

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 ここでも比較的硬い岩盤の中に化石が多く含まれており、手が出ないものは島根大学の学生さんに応援してもらってなんとか割ることができたりしました。 ここではカガミガイやノムラナミガイ、タマガイの仲間などが見つかりました。

 

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 サメの歯とクジラの化石がなかなか見つからなかったのですが、終了間際にサメの歯が見つかり(アオザメと判明)、見つかった場所をいっせいにいっしょうけんめい探しましたが残念ながら時間切れ。

 

 

 

 一日中いい天気で11月下旬とは思えないほど暖かい中、参加した皆さんも満足できる化石が取れたのではないでしょうか?

 

 参加した皆さん、お疲れ様でした。