2011年10月アーカイブ

 毎年、布勢公民館のお手伝いをしている、八代川を調べる「川太郎日記」。昨夜は夜のオオサンショウウオの観察会を行いました。

 八代川では、町中を流れる部分でも昼間にオオサンショウウオが泳いでることがあるそうで、個体数はかなり豊富です。しかしなかなか目にすることが少ないので、じっくり観察するにはいい機会になっています。

 

 日も落ちた7時45分に布勢小学校に集合して、八代川沿いに上流へ歩き、目撃率の高い・・・・・というよりもいつも付いている場所で川へ降りてみます。

111016a.jpg

 降りて川の中を探しますがなかなか見つかりません。

 

111016b.jpg

 見つかった、と思ったら大きなボッカ

 

111016c.jpg

 川の中へ探索に。浅い場所は長靴はいているのでいいんですが・・・・・・

 

111016d.jpg

 結構深い場所もあるので、けっきょく男の子は長靴関係なくモモまで浸かって、深い場所でオオサンショウウオ探索

111016e.jpg

 水が冷たい中、みんないっしょうけんめい探します

 

 残念ながら、結局見つかったのは1匹。

111016f.jpg

 大きさは51センチ。よく太った健康体で、八代川の栄養状態がすこぶるいいことを示しています。

 みんなで細かいところまで観察します

 

111016g.jpg111016h.jpg

  オオサンショウウオをかまいすぎて、あんまり起こらせると悪臭のする粘液を分泌しますので、ほどほどに。手に付くとなかなか取れないそうです。

 

 

111016i.jpg

 表面の模様のパターンや、前足後ろ足の形、しっぽの模様パターンなどから、去年までに見つかった個体とは別の個体であることがわかります。つまり、八代川には最低でも8匹以上は生息していることになります。

 一方、おなかには

 

111016j.jpg

 比較的新しい大きな傷がついており、ほかのオオサンショウウオとのケンカ、おそらくはメスを巡っての戦いではないか?と思われます。

 こういう活発な活動ができるというのも川にまだ健康な状態が残されている証拠です。

 

 今後とも、オオサンショウウオを見守り、豊かな八代川の自然を守ってた行くよう努力したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 展示物のひとつに鉄隕石(隕鉄)で作ったナイフがあります。

隕鉄ナイフ.jpg

  鍛造とか鋳造ではなく、研磨して作られたものなので、きちんと模様が入っています。

 

 

 

隕鉄ナイフup.jpg

 

 

 この模様、切り方によっては規則正しい格子模様になり、これを「ウィドマンシュテッテン構造」といいます。

 このような模様が作られるためには、隕鉄が作られて百万年くらいかけてゆっくりと冷える必要があるとのことです。

 

 

 

 つづいて隕石のなかでも数の少ない「石鉄隕石」

 

 

石鉄.jpg

 金属の「鉄」の基質の中にカンラン石や輝石といった鉱物が混じっている隕石です。

 

 何が変わっているかというと、比重がものすごく異なる物質が均等に混ざっていること。

 

 つまり、水の中に発泡スチロールの粒が混じった状態で凍ったもののようなものなのです。

 

 発泡スチロールは水に投入すると浮かび上がって、沈むことはありません。ですから均質に混ざり合うことはありません。ところがこの石鉄隕石の中では、水の中に均質に発泡スチロールの粒が混じり合ったまま凍ったのと同じことが起きています。

 

 いやー、隕石って不思議ですね。

 

 このような変わった隕石を間近に見られるのもあと一日です。

 

 ぜひ奥出雲多根自然博物館へお越し下さい。

 

 

 

 

 

 月の石は最近あちこちで展示されるようになってきていますが、隕石として地球に飛来した月の石は数が非常に少なく貴重なものとなっています。

 

 なぜ月の岩石が地球に飛来してくるのでしょうか?

 

 現在考えられているのは、月に隕石が落下して爆発が起こり、その衝撃でその場所に合った月の岩石が粉砕されて宇宙空間に放出される、というモデルです。月の重力は小さいために比較的簡単にこのような現象が起こると考えられます。

 しかし、月記源の隕石はそれほど多くありません。 

 月からの隕石は約80個見つかっていますが、同一起源、つまり元々一つの個体だったものがばらばらになってしまったものや、月への隕石の衝突時に同時に吹き飛ばされたものもあり、これをペアと呼びます。ペアを考慮して数えると40個ほどになります。

 

moonmeteo.jpg

  

 

 

P1030285.jpg

  

 ちなみに月隕石は1gが100万円程度の相場だそうです。

 

 

 

 今開催中の企画展ではさまざまな隕石が展示されています。

 隕石というとコンドライトや鉄隕石が多いのですか、中には火星から飛んできた珍しい隕石もあります。

 下の写真は「ナクライト」という隕石で、「SNC隕石」というグループのものですが、このSNC隕石が火星から飛来した隕石であると考えられています。

 

marsmeteo.jpg

 

 なぜ火星から飛んできたことがわかるのでしょうか?

 火星の岩石は持ち帰られていないので、どのような組成なのかわかっていません。ただ火星の大気の内容は、1970年代のアメリカのバイキング探査機によってデータが知られており、この隕石に含まれる気体の組成がこの火星のデータと一致することから火星の隕石であると断定されました。

 またSNC隕石は測定された年代が1.8億から13億年前と非常に新しく、このような年代を示す岩石は、地球以外では火山活動の痕跡が確認される火星のものしかないということもあり、この年代も火星起源であることの根拠になっています。

 

 先述の通り、火星からのサンプルリターンは実現していませんから、火星の岩石を調べるにはこれら火星起源の隕石を調べることが必要になります。そのためこのSNC隕石に分類されるものはきわめて珍しく貴重な隕石なのです。

 

 

 

marsmeteo2.jpg

 



 

カレンダー