出前授業の最近のブログ記事

 月イチで行っています布勢小自然クラブ。今月のテーマは秋の自然ということで、小学校近くの運動公園周辺での観察です。下の写真のような解説シートと地図を持って歩き回ります。

 10月ビンゴ.jpg

  

 年によって時期が微妙に違っていたりするので、見つかる花やキノコの種類がまちまちで、毎回前日に歩き回って写真を撮っていますが、最下列のツリガネニンジンやキバナアキギリ、ツリフネソウはほぼ同じ時期に同じ場所で咲いています。

 

 キノコの名前についてはわからないことが多く、写真で似ているだけでは必ず「これだ」と言うことはできませんが、おおむね食べられそうにないか食べられてもあんまり美味しくないかそういったキノコばかりのようです。

 キノコのわけ方としては、毒だから食べられない、不味いもしくはとんでもない味だから食べない、食べられるけどそんなに美味しくない、食べられて美味しいという感じでしょうか?キノコの毒性分はうまみ成分とベンゼン環だったかが似てるので美味しいなんて話も聞きますが、触るだけでも手が荒れるとか茹でた汁の蒸気がそのまま毒になっているという怖いキノコもあり、明らか毒キノコとわかるものには手をださいようにしてください。また食べられるけど生で食べると中毒を起こすとかお酒を飲みながら食べると中毒を起こすとかいうキノコもありますので注意が必要です。

 子どもたちも、あんまり普段は注意してみない足元の自然をじっくりと見ることで新たな発見が多くあり、さらに興味を持ったようでした。

 

 次回は双眼実体顕微鏡を使った有孔虫の観察と標本作りを行う予定です。

 

 

 

 

 

 

 

 久々の更新になりまして申しわけありません。

 9月の25日と27日と2回にわたって阿井小学校6年生を対象にした理科の授業のお手伝いをさせて頂きました。

 25日は博物館見学のあと、阿井の福原へ移動して2カ所で地層の見学と試料の採取、学校に帰って試料の水洗と乾燥。26日は阿井小学校で火山の話をしたあとに25日に水洗した降下軽石を双眼実体顕微鏡で観察といった流れです。

 見学した地層は以前に比べると崩壊が進み、かなり見づらくなっていたり、草が覆い被さって見えなくなっていたりと、まぁどんどん自然に還っていくと言えばそれまでなんですが、なかなか地層を見ながらわかりやすくと言うのが困難になってきています。

 今回、子供達が直接資料を洗って顕微鏡で見たのは、三瓶山の大規模な噴火のうち新しい方2回のもので、約5万年前の池田降下軽石と約2万年前の三瓶浮布降下軽石です。このほかに奥出雲に飛来しているのは三瓶木次と三瓶雲南というものもあります。時代の古い物から新しい物へ黒っぽい鉱物が増えていくという傾向があり、三瓶浮布はカミングトン閃石という鉱物が入っているのが特徴です。

 

三瓶浮布.jpg

 

 一通り見て違いがわかったあとには色々な資料を見てもらいました。

 大山松江軽石火山灰、姶良AT(鹿児島から飛んできている火山灰の一つ)、砂鉄、三瓶雲南降下軽石など

 また、火山灰だけでなく海の砂や植物なども見てみました。

 鳴き砂、島根半島の海水浴場の砂、星の砂、ハワイの黒砂、ハワイのグリーンサンド、茅の葉っぱなど

 

 それぞれが思い思いの資料を熱中して観察しており、なかなかいい授業だったのかな?と思っています。

 

 

 授業に関しての詳細は博物館までお問い合わせください。 

 

 

 

 

 

 以前の授業の話はこちら

 

 

 2月3日水曜日、布勢小学校での自然クラブの様子です。

 前回に引き続きミクロの世界をのぞく「ちょっとだけミクロ-その2」なのですが、今回は海の砂を見てみるということで、島根半島の海水浴場の砂を見ます。

 

 「砂を見て何が面白いの?」

 と思う人がいるかもしれません。

 

 

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 島根半島の海水浴場の砂には、普通の岩片や鉱物からなる一般的な砂粒が少ない場合があり、生物遺骸(貝殻やウニのとげ・微小貝など)が非常に多く含まれる砂があります。

 コレを顕微鏡で見ると

 

砂.jpg  こんな感じに見えます。

 真ん中には、いっけんアンモナイトのような生き物が入っていますが、これは有孔虫(ユウコウチュウ)という生き物の殻です。なかにひとつ巻き貝の殻がありますが、これは大人になってもこの大きさにしか成長しない微小貝(ビショウガイ)の一種です。

 普通の砂は下のような感じです・・・・あまり普通でもないかもしれませんが、琴ヶ浜の鳴き砂です。

鳴砂.jpg

 透明な粒は石英(セキエイ)で、結構丸まっていまする。この砂粒同士がこすれることで「キュッキュッ」という音を出しまする。上の島根半島の砂と様子が全く違うことがわかります。島根半島の砂は「生物遺骸が多い=炭酸カルシウムが多い」ということになり、塩酸などの酸に漬けるとあっという間になくなってしまう場合があり、セメントの骨材としては使えないとのことです。

 

 生き物の殻でできた砂浜でよく知られるのは、沖縄県で見られる「星砂の浜」ですが、これを顕微鏡で見ると

星砂.jpg

 つぶつぶの穴の開いた「バキロジプシナ」という有孔虫が非常にたくさん含まれていることがわかります。

 

 作業は、用意した台紙を両面テープでくっつけて、その上に双眼実体顕微鏡で観察しながら拾い出した有孔虫や微小貝を分けて載せていくようにします。

 

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picup1.jpg

  つまようじの先をちょっとぬらして、一匹一匹拾い出すという作業は忍耐力と集中力が必要ですが、みんな一生懸命、時間がたつのも忘れて標本を作りました。

 

 

 完成品がこちらです。

picup2.jpg

 紙の大きさが横6cmたい2.5cmなので、拾い出したものがどれだけ小さい物かよくわかると思います。

 

 クラブの皆さん、よく集中して作業し、きちんとした標本ができました。 

 

 

 

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 

 さて、今年第1回目(通算8回目)の布勢小自然クラブは「ちょっとだけミクロ-その1」ということで、双眼実体顕微鏡を使っての観察を行いました。対象物は砂とか葉っぱとかチリメンとか化石など。 

 双眼実体顕微鏡は、対象物を20倍から40倍に拡大して観察するときに使います。虫メガネでは小さすぎてよくわからないし透過型の顕微鏡では大きくなりすぎてよくわからないといった場合、あるいはプレパラートを作らずに対象物の表面の様子を直接見たいという場合に便利な観察器具です。

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 様々な物をそれぞれがめいめいに色々な物を観察。時には驚きの声が上がったり、アレが見たいコレがみたいと騒ぎになったりと、それでもみんな集中して観察していました。

 

 

  ここでクイズです。次の写真は何の顕微鏡写真でしょう?

 

 

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 正解は、上から順番にササの葉、ツツジの葉、ヒイラギのとげ、松葉の先端、ヨモギの葉の裏です。

 ほとんどの植物が雪に埋もれているので手近な葉っぱで観察してみましたが、それでもなかなかに面白い物が観察できました。

 

  また、現生の生物だけでなく小さな化石の観察も行いました。

 

 

オパキュリナ.jpgフズリナ.jpg

 

 上は広島県庄原市の備北層群から見つかる有孔虫オパキュリナの化石(約1800万年前)、下は岡山県新見市の阿哲台の石灰岩から見つかるフズリナの一種の化石(約2億800万年前 )です。

 

 

 次回は、島根半島の海水浴場の砂の中に含まれる有孔虫と微小貝の観察と標本作りを予定しています。

 

 

 

 

 

 先日、阿井小学校で火山灰の学習があり、顕微鏡を持ってお手伝いに行ってきました。

 奥出雲町ではあちこちで軽石火山灰の地層をみることができます。全部で5枚の軽石火山灰層が確認されていますがそのうちの一番下にある1枚は約13万年前に大山から飛来したもので、残る4枚は三瓶山から飛来したものです。

 福原ではさらにこのうちの3枚の軽石火山灰の地層を確認できますが、中にははるか九州から飛来した火山灰も確認できます。

 写真は約23000年から26000年前に鹿児島県にあった火山が今の鹿児島湾のカルデラを作る巨大噴火(破局的噴火)を起こしたときに噴出した火山灰の顕微鏡での様子です。この火山灰は「姶良-丹沢火山灰(AT)」と呼ばれているもので、含まれる火山ガラスが特徴的です。

 

at1.jpgat2.jpg

 

 条件が良ければ三瓶浮布軽石火山灰層の直下にしばしばみられ、尾原ダムの原田遺跡の発掘時にも確認されています。また一つの地層として確認できる場所もあります。

 良く授業で使われる写真の福原の露頭では、真ん中の軽石火山灰(三瓶池田軽石)とその上にほんの少し見える軽石火山灰(三瓶浮布軽石)の間にある粘土層の中に含まれているのを今回確認しました。

 

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