火山の最近のブログ記事

 久々の更新になりまして申しわけありません。

 9月の25日と27日と2回にわたって阿井小学校6年生を対象にした理科の授業のお手伝いをさせて頂きました。

 25日は博物館見学のあと、阿井の福原へ移動して2カ所で地層の見学と試料の採取、学校に帰って試料の水洗と乾燥。26日は阿井小学校で火山の話をしたあとに25日に水洗した降下軽石を双眼実体顕微鏡で観察といった流れです。

 見学した地層は以前に比べると崩壊が進み、かなり見づらくなっていたり、草が覆い被さって見えなくなっていたりと、まぁどんどん自然に還っていくと言えばそれまでなんですが、なかなか地層を見ながらわかりやすくと言うのが困難になってきています。

 今回、子供達が直接資料を洗って顕微鏡で見たのは、三瓶山の大規模な噴火のうち新しい方2回のもので、約5万年前の池田降下軽石と約2万年前の三瓶浮布降下軽石です。このほかに奥出雲に飛来しているのは三瓶木次と三瓶雲南というものもあります。時代の古い物から新しい物へ黒っぽい鉱物が増えていくという傾向があり、三瓶浮布はカミングトン閃石という鉱物が入っているのが特徴です。

 

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 一通り見て違いがわかったあとには色々な資料を見てもらいました。

 大山松江軽石火山灰、姶良AT(鹿児島から飛んできている火山灰の一つ)、砂鉄、三瓶雲南降下軽石など

 また、火山灰だけでなく海の砂や植物なども見てみました。

 鳴き砂、島根半島の海水浴場の砂、星の砂、ハワイの黒砂、ハワイのグリーンサンド、茅の葉っぱなど

 

 それぞれが思い思いの資料を熱中して観察しており、なかなかいい授業だったのかな?と思っています。

 

 

 授業に関しての詳細は博物館までお問い合わせください。 

 

 

 

 

 

 以前の授業の話はこちら

 

 

 今年度さいごの自然クラブです。例年、天気がよれば博物館裏の通称「一畑さん」という山に登るのですが、今年は積雪+当日の悪天候のために断念。急遽別のことを企画しました。毎年、この最後の会は頭を悩ませます。

 タイムリーなことに、霧島新燃岳の噴火で噴出した軽石火山灰を入手していたので、コレを使い、さらに三瓶山の軽石火山灰などを使って火山の噴出物のお話と双眼実体顕微鏡を使った観察、そして鉱物の採集と標本作りまで行いました。

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 おそらくは日本で一番新しい岩石・・・・・軽石です。

 細粒な部分を顕微鏡で見ると

 

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  さて、三瓶山の軽石火山灰(浮布軽石)を水洗いしておいたものを顕微鏡で見ながらつまようじで拾い上げます。

  鉱物分類は今回は簡単にしました。

 

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 黒雲母や磁鉄鉱は形がしっかりしていてすぐにわかるものですが、長石や火山ガラスはなかなかわかりにくく、苦労しました。

 

 霧島の噴火は、島根から見るとはるか遠くのことのようですが、島根県には大田市に三瓶山という火山があり、数万年おきに大きな噴火を繰り返し、奥出雲町に直径が3~4cmの軽石を1mの厚さで積もらせたことがある、ということを考え、またかつて桜島あたりにあった火山から26,000年~23,000年前に噴出した火山灰がやはり20cm以上の厚さで積もっているものが見られるということを考えれば、必ずしも「対岸の火事」で済むというものでもない、というように理解してくれたらなぁ、と思います。

 今年は大雪でしたが、同じくらいの量の軽石が降り積もったと考えてもらうとわかりやすいかもしれません。もっとも、雪は溶けて無くなりますが軽石は・・・・・。

 

 ということで、クラブの皆さん、1年間お疲れ様でした。

 この1年間に学んだことがどこかで生かせる、あるいは興味を持って深く知識を得ようとする姿勢を持ってくれるといいな、と思います。

 

 

 

 

 

 霧島での火山活動が注目されています。

 NHK鹿児島放送局の霧島新燃岳リアルタイム映像

 

 霧島山は加久藤カルデラの南縁にある安山岩質の大小20以上の小型の成層火山・砕屑丘からなる火山群で、有史以降、幾度となく噴火を繰り返してきました。もっとも活動的な火山は高千穂峰のすぐ西にある「御鉢火口」でその次が今回噴火している新燃岳です。

 

 被害がこれ以上拡大せずに噴火が終熄してくれるといいのですが。

 

 

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