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 11月23日金曜日(勤労感謝の日・新嘗祭)に第34回自然観察会わいわい自然探偵団が開催されました。

 

 今回は広島県庄原市市街地をながれる西城川の河床での地層観察と化石採集です。

 天候が心配されましたが、曇りで時には日差しがあるぐらいの採集日よりでした。

 一般の参加者と布勢公民館川太郎日記の参加者、および地学団体研究会山陰支部から参加者とあわせて60名近い大所帯となりましたが、場所が広いため問題なく化石採集を行うことができました。

 採集されるのは主に二枚貝の化石ですが、植物の破片(枝や葉っぱ)、サメの歯の破片なども見つかりました。また、今の熱帯地方に住む巻き貝キバウミニナの非常に保存の良い化石も見つかりました。

 

 参加された皆さん、お疲れ様でした。

 

 

 月イチで行っています布勢小自然クラブ。今月のテーマは秋の自然ということで、小学校近くの運動公園周辺での観察です。下の写真のような解説シートと地図を持って歩き回ります。

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 年によって時期が微妙に違っていたりするので、見つかる花やキノコの種類がまちまちで、毎回前日に歩き回って写真を撮っていますが、最下列のツリガネニンジンやキバナアキギリ、ツリフネソウはほぼ同じ時期に同じ場所で咲いています。

 

 キノコの名前についてはわからないことが多く、写真で似ているだけでは必ず「これだ」と言うことはできませんが、おおむね食べられそうにないか食べられてもあんまり美味しくないかそういったキノコばかりのようです。

 キノコのわけ方としては、毒だから食べられない、不味いもしくはとんでもない味だから食べない、食べられるけどそんなに美味しくない、食べられて美味しいという感じでしょうか?キノコの毒性分はうまみ成分とベンゼン環だったかが似てるので美味しいなんて話も聞きますが、触るだけでも手が荒れるとか茹でた汁の蒸気がそのまま毒になっているという怖いキノコもあり、明らか毒キノコとわかるものには手をださいようにしてください。また食べられるけど生で食べると中毒を起こすとかお酒を飲みながら食べると中毒を起こすとかいうキノコもありますので注意が必要です。

 子どもたちも、あんまり普段は注意してみない足元の自然をじっくりと見ることで新たな発見が多くあり、さらに興味を持ったようでした。

 

 次回は双眼実体顕微鏡を使った有孔虫の観察と標本作りを行う予定です。

 

 

 

 

 

 

 

 多根博物館では、リニューアルオープン1周年と佐白温泉オープン記念企画として、「ミニ企画展『佐白の地下はどうなってるの?』」を行っています。

 

 

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 佐白温泉を利始めるきっかけとなったボーリング調査で掘り出されたボーリング資料、100メートル分のうちの30メートル分と、これまでに発行されている5万分の一の地質図、島根県の地質図、そして゛ーリングの先端に使われるビットという部分をを展示しています

 

 ボーリングコアを見ると、マサになった部分が50メートルの深さまで達していることや、地下65メートルあたりに温泉の影響をうけた断層破砕帯があることがわかります。ちょっと離れた場所でこの断層を狙って本格的に掘り進んだ結果、温泉が出てきました。

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 ボーリングの先端はボーリングの内容によって異なるビットを使いますが、かなり深くまでほる場合にはそれに見合ったがんじょうなビットを取り付けます。 

 今回展示しているのは、実際に佐白温泉を掘り当てたボーリングのビットです。クリーニングしてあるのできれいに見えますが、突起部分は摩耗して丸くなったり欠けたりしていす。

 

 温泉を探す場合には地表の地質と航空写真で判別できる地形からある程度判断します。今回人工衛星「だいち」から撮影した博物館周辺の地形に近辺の温泉や温泉に関わりそうな地名などの位置をピックアップしてみています。

 

 衛星写真と地質図を見比べながら、新しい温泉を探してみませんか?

 

 

 展示物のひとつに鉄隕石(隕鉄)で作ったナイフがあります。

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  鍛造とか鋳造ではなく、研磨して作られたものなので、きちんと模様が入っています。

 

 

 

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 この模様、切り方によっては規則正しい格子模様になり、これを「ウィドマンシュテッテン構造」といいます。

 このような模様が作られるためには、隕鉄が作られて百万年くらいかけてゆっくりと冷える必要があるとのことです。

 

 

 

 つづいて隕石のなかでも数の少ない「石鉄隕石」

 

 

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 金属の「鉄」の基質の中にカンラン石や輝石といった鉱物が混じっている隕石です。

 

 何が変わっているかというと、比重がものすごく異なる物質が均等に混ざっていること。

 

 つまり、水の中に発泡スチロールの粒が混じった状態で凍ったもののようなものなのです。

 

 発泡スチロールは水に投入すると浮かび上がって、沈むことはありません。ですから均質に混ざり合うことはありません。ところがこの石鉄隕石の中では、水の中に均質に発泡スチロールの粒が混じり合ったまま凍ったのと同じことが起きています。

 

 いやー、隕石って不思議ですね。

 

 このような変わった隕石を間近に見られるのもあと一日です。

 

 ぜひ奥出雲多根自然博物館へお越し下さい。

 

 

 

 

 

 今開催中の企画展ではさまざまな隕石が展示されています。

 隕石というとコンドライトや鉄隕石が多いのですか、中には火星から飛んできた珍しい隕石もあります。

 下の写真は「ナクライト」という隕石で、「SNC隕石」というグループのものですが、このSNC隕石が火星から飛来した隕石であると考えられています。

 

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 なぜ火星から飛んできたことがわかるのでしょうか?

 火星の岩石は持ち帰られていないので、どのような組成なのかわかっていません。ただ火星の大気の内容は、1970年代のアメリカのバイキング探査機によってデータが知られており、この隕石に含まれる気体の組成がこの火星のデータと一致することから火星の隕石であると断定されました。

 またSNC隕石は測定された年代が1.8億から13億年前と非常に新しく、このような年代を示す岩石は、地球以外では火山活動の痕跡が確認される火星のものしかないということもあり、この年代も火星起源であることの根拠になっています。

 

 先述の通り、火星からのサンプルリターンは実現していませんから、火星の岩石を調べるにはこれら火星起源の隕石を調べることが必要になります。そのためこのSNC隕石に分類されるものはきわめて珍しく貴重な隕石なのです。

 

 

 

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 9月10日より始まりました企画展。

 小惑星「イトカワ」から採取され、はやぶさの運んできたサンプルが実は普通コンドライトであることが判明。急遽国立極地研究所の所有する、南極をはじめとしたさまざまな隕石を展示することも決まりました。

 

はやぶさ_2.jpg 博物館に入ると、1/5スケールのはやぶさの大きな模型が皆様をお出迎え。独立行政法人宇宙航空研究開発機構 (JAXA) より提供された資料です。

 2階の会場には、はやぶさの持ち帰ったカプセルのレプリカが2点、うち一点は内部構造も観察できるようになっている優れもの。

 

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 その他、イトカワの1/1000スケールモデルやはやぶさの軌跡をたどる映像などで、そこへたどり着く探査機を作った高度な日本の技術力に感嘆し、はやぶさの長い長い航跡を辿り、その最後に涙する。そういった時間を過ごしてみませんか?

 

 隕石は、南極昭和基地近くで大量に見つかり、今や日本が世界で2番目の保有国であることはあまり知られていません。隕石の研究が進み、太陽系の誕生の謎解きが進んだのには、日本の極地研究所の貢献があったことは間違いありません。

 

  

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 今回はこの国立極地研究所の協力のもと、さまざまな隕石を展示しており、また一部の隕石に似た組成を持つ隠岐の岩石や博物館所蔵の隕鉄に触っていただけます。

 

 ぜひ隕石の持つふしぎパワーを体感してみませんか? そして隕鉄の重さ当てクイズに参加してみませんか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

特別展 はやぶさの長い旅、隕石のふしぎな旅(仮題)

 9月10日(土曜日)から10月10日(月曜日:体育の日)まで、博物館では特別展「はやぶさの長い旅、隕石のふしきな旅」(仮題)を開催します。
 
 昨年日本中を感動の渦に巻き込んだ小惑星探査機「はやぶさ」の、島根県では初公開のカプセル実物大カット模型や、「はやぶさ」の到達した小惑星「イトカワ」の模型、など「はやぶさ」に関するさまざまな情報を展示します。

 そして、つい先日「はやぶさ」の持ち帰った「イトカワ」の微粒子が普通コンドライトと共通する特徴を持つことが判明しました。これは太陽系と惑星形成に至るプロセスを解明する大きな発見と言えます。これにちなんで博物館では隕石に関するさまざまな展示を行います。

 この機会にぜひ博物館で最新の宇宙技術情報と、隕石事情を見に来てみませんか?

 あるいは、実際に隕石を手に取ってみませんか?


 皆様のお越しをお待ちしております。 

 

 

 

 夏休み期間中は博物館にお越しいただき、また博物館のイベントにご参加いただきありがとうございました。

 これからもさまざまなイベントを企画運営していきたいと思っています。

 

     科学教室1 砂鉄から鉄を作る 

 

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 砂鉄を集めて鉄を作る実験は実際に砂鉄の反応を見ることができて、参加した人はみんな一様に驚いていました。

 

    科学教室2 化石レプリカを作る

 

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お湯で柔らかくなる素材を使って化石から型を取り、別のお湯で柔らかくなるプラスチックで レプリカ模型を

 

作ります。

 

 アクリル絵の具で綺麗な色を付けました。

 

 またも今回は初めての試み、アンモナイトの消しゴムも作ってみました。

 

 富田先生講演会 最新恐竜学 恐竜は今

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 富田先生の講演会は40名前後とこじんまりしたものでしたが、恐竜研究の最前線の話や最新の話題、富田先生の研究のことなど実にさまざまなお話を皆さん楽しく聴くことができました。実際の現場の写真など普段見ることのできない写真なども面白く見ることができました。

 講演会の後の展示室でのギャラリートークは、より詳しく話を聞きたいという方々が集まり、高度な話や質問が飛び交う白熱したものとなりました。一緒にいた私も非常に勉強になりました。

 

体験ナイトミュージアム

 

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 夏休みの総集編ということで、ペルセウス座流星群がピークとなる日に博物館で一泊する研修会を行いました。

 

 日中はこれまで行った科学教室を体験してもらいました。その後博物館のないとモードを見学し、夜8時過ぎから布勢運動広場で星の観察を行い、明るい月を望遠鏡で見ました。ほぼ満月で、やや雲がかかっているという最悪の観察条件で結局この日は流星は見られず。

 夜9時にいったん博物館に戻り、仮眠を取り早朝2時30分に起床。再び運動公園へ。このときは雲もある程度切れてきて月も沈んでおり、ようやく観察することができました。流れるペースは1分間に1個未満といった感じでしたが、寒い中みんな一生懸命探しました。

 途中、木星を望遠鏡で見たり、秋から冬の星座(夏場の早朝には秋冬の星座が見られる)を観察したりと、通常の天体観望会の時間では体験できないようなことを体験できて、皆さん満足そうでした。

 

 

 9月初旬からは特別展が始まります。皆様のご来訪をお待ちしております。

 

 

 

 

 

 今年度さいごの自然クラブです。例年、天気がよれば博物館裏の通称「一畑さん」という山に登るのですが、今年は積雪+当日の悪天候のために断念。急遽別のことを企画しました。毎年、この最後の会は頭を悩ませます。

 タイムリーなことに、霧島新燃岳の噴火で噴出した軽石火山灰を入手していたので、コレを使い、さらに三瓶山の軽石火山灰などを使って火山の噴出物のお話と双眼実体顕微鏡を使った観察、そして鉱物の採集と標本作りまで行いました。

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 おそらくは日本で一番新しい岩石・・・・・軽石です。

 細粒な部分を顕微鏡で見ると

 

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  さて、三瓶山の軽石火山灰(浮布軽石)を水洗いしておいたものを顕微鏡で見ながらつまようじで拾い上げます。

  鉱物分類は今回は簡単にしました。

 

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 黒雲母や磁鉄鉱は形がしっかりしていてすぐにわかるものですが、長石や火山ガラスはなかなかわかりにくく、苦労しました。

 

 霧島の噴火は、島根から見るとはるか遠くのことのようですが、島根県には大田市に三瓶山という火山があり、数万年おきに大きな噴火を繰り返し、奥出雲町に直径が3~4cmの軽石を1mの厚さで積もらせたことがある、ということを考え、またかつて桜島あたりにあった火山から26,000年~23,000年前に噴出した火山灰がやはり20cm以上の厚さで積もっているものが見られるということを考えれば、必ずしも「対岸の火事」で済むというものでもない、というように理解してくれたらなぁ、と思います。

 今年は大雪でしたが、同じくらいの量の軽石が降り積もったと考えてもらうとわかりやすいかもしれません。もっとも、雪は溶けて無くなりますが軽石は・・・・・。

 

 ということで、クラブの皆さん、1年間お疲れ様でした。

 この1年間に学んだことがどこかで生かせる、あるいは興味を持って深く知識を得ようとする姿勢を持ってくれるといいな、と思います。

 

 

 

 

 

 11月21日、第32回自然観察会「わいわい自然探偵団32」が開催されました。今回は「化石から聞き取る大むかし」というタイトルで、広島県庄原市内を流れる西城川の河床2カ所で地層の観察と化石採集を行いました。

 例年通り地学団体研究会山陰支部と合同開催となりました。参加者は博物館から32名、島根大学から博物館実習の学生も含め10数名と、合計で50人近くの久しぶりの大所帯となりました。

 庄原市内は「備北層群」という新生代第三紀中新世の地層(約1800万~1600万年前)が広く分布しており、あちこちで化石が産出するのですが、乱獲防止および研究のため基本的には地元の化石研究会に許可を得る必要があります。

 最初の場所は川の上流側の地層で、川の底が全部地層の岩盤からできています。護岸の上からでもわかる大きなカキの化石があちこちに見えるほか、あちらこちらにノジュールという塊があり、この中から化石が見つかります。また、貝殻がたくさん集まって硬くなった層になっている場所があり、そこからも化石が見つかります。基本的には砂岩(砂が固まったもの)が分布しています。一部では岩盤を削り込んで甌穴のようなものになった場所もあります。

 

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 ここでは主にカガミガイの仲間やシラトリアサリ、ザルガイの仲間などの化石が見つかります。またカニの化石が出てくることもあります。ただ、石が硬いので皆さん苦労していたようです。

 

 2カ所目に移動してからお昼ご飯タイムです。ここでは豚汁のサービスもあります。

 この場所は最初の場所よりも下流側にある場所で、最初の場所より上の層準、つまりより新しい時代の地層が露出しています。

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 露頭は川の半分程度ですが、昔からちょっと変わった化石が見つかる場所として知られています。これまでに新種の鯨の化石が3体分見つかっています。またサメの歯の化石もちょくちょく見つかる場所です。上流と下流にレキ岩があり、あいだに砂と泥が混じったような地層が露出しています。

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 ここでも比較的硬い岩盤の中に化石が多く含まれており、手が出ないものは島根大学の学生さんに応援してもらってなんとか割ることができたりしました。 ここではカガミガイやノムラナミガイ、タマガイの仲間などが見つかりました。

 

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 サメの歯とクジラの化石がなかなか見つからなかったのですが、終了間際にサメの歯が見つかり(アオザメと判明)、見つかった場所をいっせいにいっしょうけんめい探しましたが残念ながら時間切れ。

 

 

 

 一日中いい天気で11月下旬とは思えないほど暖かい中、参加した皆さんも満足できる化石が取れたのではないでしょうか?

 

 参加した皆さん、お疲れ様でした。

 

 

 

 

 

 



 

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