11日に、11名の1年生が入学してきました。入学式のあいだ、きっと、とても緊張したと思いますが、みな、りっぱな態度でした。


IMG_0511 - コピー.JPG

 布勢小学校の5・6年生の「とっておきの不思議なお話」という作品18点を紹介しました。気に入った作品や、感想など、ぜひメールにてお知らせください。

 布勢小学校代表メールアドレス  fusetc1@town.okuizumo.shimane.jp

 

 『 川遊び 』  O.R

 

 利は六年生です。あるとき、利は先輩後輩同級生といっしょに野球をしていました。野球のボールが川に落ちたので、利は川にボールを取りに入っていきました。落ちたボールはだんだん下流に流れていって、それを利は先輩後輩同級生といっしょに探しに行きました。

ボールは斐伊川で拾いました。それで利や先輩後輩同級生は、いっしょにそこで泳いだりさかなをとったりしました。 利たちが水を飲んだ拍子に、利の体はみるみるうちに小さくなって、もう一回小さくなって、一㎝ほどになってしまいました。

「あれ?なんだかおかしいぞ」。  

上流から利の体より大きい魚が泳いできました。そのとき利は魚に食べられてしまいました。飲み込まれた利は、魚の腹の中を歩き、探検しました。魚の腹の中にはたくさんの魚がいて、利は腹の中の魚を食べました。ほかのみんなは、利が小さくなって魚に食べられているとは思っていませんでした。その間に他の先輩後輩同級生はみんなでボールをとったけど、またボールを川に落としてしまってみんなで探していました。でも、ボールはなかなか見つかりませんでした。

そうすると、ボールが見つかりました。先輩後輩同級生は喜びました。でも、利がいないことに気づいて、利を一生けん命に探し始めました。飲み込まれた利は、魚の腹の中をくすぐりました。そうすると魚がくしゃみをして、利は魚がくしゃみをした瞬間に飛び出しました。

利を探していた先輩後輩同級生は、利が魚の口から飛び出してきたのでびっくりしました。利は、魚の口から出ると、斐伊川の水をいくら飲んでも治りませんでした。みんなといっしょにまた野球をし始めました。でも利は大きくならないので水道の水を飲みました。そうしたら少しだけ利の体は大きくなってきて、でも元の大きさにはなりませんでした。それでまた水道の水を飲んでも利の体は変わりませんでした。そこで、利は水道水じゃなくて八代川の水を飲みました。その水を飲むと少しずつ大きくなっていきました。

でも、元の利の体にはまだまだもどりませんでした。そうしたら、またボールが川に落ちました。それを利たちは川に拾いに行きました。そうしたら落ちたボールはすぐ拾えました。そうしたら、利たちはどこにいるか分かりませんでした。

そこは地ごくでした。利は地ごくでしかられました。しかられたのは、魚の腹の中に入って、魚の腹の中にいた魚は金色の魚だったからです。えんまがボールをあやつり落としました。それを拾うとえんま大王のところにつれて行かれました。そこには、お湯がわかしてあるなべがありました。金色の魚を食べたものは地ごくに連れて行くので金色の魚を食べたらいけません。

だけど、利は知らずに金色の魚を食べてしまい、えんま大王のところに連れて行かれ、そのなべの中に入れて地ごくに落としてしまうところだったのです。そのなべに利は入れられてしまいました。そこの湯は六十度でした。

そこで利はだんだん大きくなって、元の体になりました。それで、えんま大王がびっくりして自分が入ると、湯は百度になっていてえんま大王は水につかりました。

でも利はいつまでも入っていました。それで、利は先輩後輩同級生を呼んで、いっしょになべの湯につかっていました。

本当は地ごくに行くところじゃなくて、そこは温泉だったのです。利は着がえをもってなかったので、着ていたものを着ようとすると、しゅんかんいどうして自分の家や先輩後輩同級生の家に行って着がえをしました。  

ボールがあって野球をしていたところにもどって来ました。

それで利はみんなといっしょに楽しく野球をしました。

 

 

 『 七色の玉のぼうけん 』  S.M

 

ぼくは、夏休みにいつものようにみんなと川で遊んでいた。  

ある日、川で遊んでいたら、つかまえた魚が逃げた。捕まえようとして、川に逃げた魚を追いかけて飛び込んだら、見たこともないキラキラした水の世界が あった。男の子は泣いている女の子に出会った。

「どうして泣いてるの。」

と男の子のたくみは聞いた。

「大事なものがなくなったの。」

と言った。

「大事なものはなんだ。それから君だれ。」

たくみはそう言うと急に立ち上がって小声で言った。

「わたしは『みゆき』、大事なものは、七色の玉だ。」

「それは、どこのへんにあるのかわかるのか。」

「わからない。赤いうずまきにまきこまれて抜け出したら、どこにもなかったの。」

「じゃあ、どのへんいあるのかもわからのじゃあ探しようもないだろ。」

「でも、これならあるよ。」

「なんだ……なんだこれ。」

「七色の玉のある場所を示すものよ。」

「へー。こんな物のあるんだな。さっそく見てみようぜ。」

「うん。あっわかった。ここから1キロ離れたところよ。」

「よし。行くぞ。」

「うん。あ、地図だ。」

「いい物があったな。さっ出発だ。」

「まずは、どうくつがあるみたいね。あった、あれね。」

「よし行こう……。なんか気味が悪いな。」

「なにか出てきそう。」

「あっなにこれ。」

「これは、七色の玉だわ。」

「あっ飛んだ。どこ行くんだよ。」

「どうくつから抜け出したけど、七色の玉はどこ行ったんだろう。」

「地図には、次何があるんだ。」

「えーっと。あっ次は魚の大群みたいよ。」

「えー。魚の大群!?魚がたくさんいたら前が見えないぞ。」

「でも、上の方へ行けば魚にも会わなくてもすむわ。さっ行きましょ。」

「待てよ。オレは飛べないんだぞ。」

「心配しないで。プールと同じように泳げばいいじゃない。」

「あっそうか。えいっ。あっ上に行けそうだ。」

「さっ行きましょ。」

「うわー。上から見たら水族館よりきれいだな。」

「水族館ってなに。」

「知らないの。魚がたくさんできれいなんだぞ。この魚みたいにな。」

「へー。あっ魚の大群から抜け出したわね。次は、大きな魚が待ってるみたい。その大きな魚が七色の玉を持っているのよ。」

「じゃあなんでその大きな魚が七色の玉を持っているんだ。」

「たぶんその大きな魚は七色の玉を守っているのよ。」

「じゃあどうやって取り戻そう。」

「お願いして取り戻しましょう。」  

それから二人は大きな魚のところへ行きました。

「着いたぞ。」

「あれ、大きな魚はサメだとわかったけど、どうして泣いているんだろう。」

「なにか悪いことでもあったのかな。」

「ねえ、サメさんどうしたの。」

「もしかして七色の玉をもらいに来たんだな。」

「ええそうよ。あれは私の玉なの。」

「ああいいとも。持って行け。」

「ありがとう。でもなんで泣いてるの。」

「大事な時計を取られたんだよ。色は金色なんだ。あれは、おれが小さい時に友からもらった大切なものなんだ。でもおれをずーっといじめてきたいやなタコがうばいとって持って行ったんだ。」

「よし、ぼくたちが取り返しに行こう。」

「そうね。玉を返してくれたお礼よ。」

「二人とも、ありがとう。」

「タコはこの先行ったところだ。」

「ありがとう。さあみゆき、行こうぜ。」

二人はタコの所へ行きました。

「着いたぞ。タコはどこだ。」

「んっ。だれだ。今の声は。」

「たくみ、あまり大きな声を出さない方がいいね。」

「ああ。そうみたいだな。」

「あっタコが逃げたわ。」

「今のうちに。……よしっ取り戻した。」

「おい。お前たち、何してる。」

「わっ、見つかった。逃げるぞみゆき。」

「うん、……キャーっ。」

「みゆき、どうした。あっ、タコ、みゆきをはなせ。」

「はなしてほしけりゃその時計を返せ。」

「なぜだ、この時計は、サメのものだぞ。なんでお前なんかにこの時計を返さないといけないんだ。」

「返さないならこの女の子は返さない。」

「じゃあ勝負しろ。」

「じゃああ何で勝負する。お前が決めろ。」

「ん~。じゃあ先に魚を20匹とった方が勝ちだ。どうだやるか。」

「ん~まあいいだろ。」

「オレは、魚を10秒で5ことれる。さあよーい、スタート。」

「よしおれは、足が8本あるからたくさんとれるぞ。」

「よしいま7匹だ。あと13匹だ。」

「えっもう7匹。まだおれは3匹だ。どうしよー。魚がいないぞー。」

「よし20匹とったぞ。」

「負けた。約束通り女の子と時計を返す。あーおれには友だちがいないよ。」

「そうだ、サメの所に行って友だちになってくれるかお願いしてみたら。」

「そうはしたいが、ずっとず~っとサメをいじめてきたんだぞ。むりに決まってるよ。」

「サメくんは、ずっといじめられてきたけど、サメくんは、いじめてないだろ。たぶんサメくんはずっとタコと仲良しでいたかったんだ。だからきっと許してくれるよ。きっと。」

「ああ。信じて頼んでみるよ。」

「あ、ちょっと待って。みゆきを起こしてから行こうよ。」

「うん。」

「みゆき、みゆき。」

「あったくみ。あれタコは。いい子になったよ。」

「ごめんね。つかんだりして。」

「いいのよ。いい子になったんだから。」

「さあ。みゆき、それからタコ、行こう。」

「うん。」

「うん。」

「あの……サメくん。ごめんね、また友だちになってくれるかな。」

「ああ、いいとも。ずっとずっとず~~っと待っていたんだ、そのタコ君の言葉を。」

「ありがとサメくんだいすき。」

「ぼくもだよ。タコくん。」

「さっみんなで仲良くなったところで、帰ろ、みゆき。」

「うん。」

「ありがとう二人とも」

「バイバイ、タコくんとサメくん。」

「元気でね。もうけんかはしないでね。」

「さあ、もう私も帰ろうかな。」

「えっもう帰るの。でも……わかったじゃあまた来るね。」

「うん。また絶対会えるよね。」

「うん。絶対ぜ~ったいね、約束だよ。」

「うん約束だよ。」

「さてと帰ろっと。」

「あっ待って。私の宝物の一つをあげるよ。この石コレクション。」

「うんありがとう。またね。」

「さよーならー。」

「ぷはー。ついた。もうもぐってもあの世界には行けないのかな。」  

それからたくみは、いつもまたあの水の世界に行きたいと思いました。

 

 『 妖怪たちとの思い出 』  I.F

 

  ドォーン、急に大きな音がした。直郁はどうしたんだ、と思った。

ここで話は数十分前にもどる。

「直郁―、今日放課後、かくれんぼやろう。」 いつもの高い声が聞こえてきた。声の主は達也。直郁の友だちだ。今日は、習っている柔道の練習もなかったので、

「別にいいけどー。」

と答えた。  

いつもかくれんぼの会場は家の近くの神社だ。直郁は、どちらかというとかくれんぼは苦手だった。だから今日は絶対に最後まで残りたかった。そうだ!いいかくれ場所を思いついた。神社のけいだいの中だ。いーち、にーい、おにの声がした。直郁は急いでけいだいに入った。中は、意外に暑かった。ひまなので、中を歩いていると、はじの方に、

「悪霊歓迎」

という札が貼ってある像を見つけた。直郁は思わず、

「なんだこりゃ?」

と声に出してしまった。そして、直郁はいたずら心がはたらいて、はいでやろう、と札をはいでしまった。ここで話は最初にもどる。  

外に出ようとすると、なぜか体が前に進まない。こわごわ上を見ると、そこには目と口と鼻があった。しかも、かべの中に。

「うわ~。」

直郁は腰を抜かしてしまった。そして、そのかべは

「こ~ん~に~ち~は~。」

と言った。少し落ち着いた直郁は、周りがふつうじゃないことに気がついた。すべてが逆なのだ。と言っても空が下にあるわけではない。右にあるものが左に、左にあるものが右にあった。そしてかべと話すうちにここは現実の世界じゃないことが分かった。そしてそのかべは、「ぬりかべ」という有名な妖怪だった。気が付くと、周りには他の妖怪もたくさんいた。一つ目小僧、ろくろ首、のっぺらぼう、そして外国の妖怪ゾンビ、キョンシーなどなど、とにかくたくさん妖怪という妖怪がいた。最初は、

「お前たち、なんなんだよ~」

と言っていた直郁もすっかり妖怪と仲良くなってしまった。最初に会ったぬりかべとは、特に仲良くなった。  

一方そのころ達也は、

「降参だ、直郁~出て来てくれよ~。」

と泣いていた。  

そんな達也の気もしれず、直郁は、妖怪たちと鬼ごっこをしていた。そして、ろくろ首に首でタッチをされかけた瞬間こけて、持っていた札を破いてしまった。これを見た妖怪たちは同時に、

「あ~~~。」

「どっ、どうしたんだよみんな?」

直郁が聞くと、ぬりかべは

「札をやぶいちゃうと、妖怪になるんだ~」

「へ?」

一瞬間があって、

「なにーーー」

と直郁の心のさけび。どうしたらいいんだ、とぬりかべに聞くと、魔女の所に行けば治してもらえる、とぬりかべが言った。すると、直郁は、

「じゃあ、早く魔女の家へ行こう。どこにある!」

かなりあせった直郁にぬりかべは、あせるとゆっくり話すというくせがあるので、

「よ~う~か~い~ど~う~り~さ~ん」

ゆっくり話すのにいらいらした直郁は話を最後まで聞かず、妖怪通り三丁目だな、と言って行ってしまった。ぬりかべは、あっとさけんだ後、三番地なのに、とため息をついた。  

直郁は、そんなことは知らずに、妖怪列車に乗り込んだ。

「次は妖怪通り三丁目~三丁目。」

車掌のぬらりひょんが言った。直郁は本当に妖怪だらけだな、と思った。  

ところが列車を降りてみると、魔女の家らしきものは、どこにもない。迷ったのかな、そんな不安が直郁の頭をよぎる。しょうがないのでタクシーを捕まえ、

「魔女の家」

と運転手の鬼に言うと、鬼はおどろいて、

「魔女の家まで、二百キロはありますよ。」

おどろいた直郁が、ちなみに場所は?と聞くと、妖怪通り三番地、と言われ、初めて自分の間違いに気が付いた。どうしようか困っていると鬼に、

「妖怪ヘリポートに行ったらどうです。近くなので送りますよ。キャラメル一個でどこでも行けますよ。」

と言われ急いでタクシーに乗り込んだ。ふと下を見ると、足が緑になって、ひれがついていた。やばい、妖怪になってしまう、と思いながらも、ヘリポート屋について、キャラメルを出すと運んでもらえることになった。  

魔女の家に着くと、さっそくチャイムを鳴らした。すると、おばあさんが出て来て、がらがら声で、あたしに何か用かい、と聞かれた。直郁はすかさず、人間に戻してください、魔女は即答。イヤだね。そんなやりとりが続いて、魔女は柔道でペットに勝てたらいいと言った。直郁はこれはラッキー、すぐ勝てる、そう考えた。  

でも、現実は甘くなかった。魔女のペットは、二メートルはあるゴーレムだった。 勝てるはずないと考えながらも、妖怪になるのはいやなので柔道をすることにした。直郁の得意技話一本背負い。でも二メートルの鉄の人を背負うほど直郁には力がない。関節技も、そもそもの関節がないので無理、あきらめようかと思った時、戦っている途中でゴーレムの弱点が分かった。手足の構造上、一回転ぶと立てないこと。これを使って固め技に持ち込んだ。すると思ったより簡単に勝てた。魔女は、チェ、しょうがないね、と言うと、

「ナオーレナオーレニンゲンニナレー」

うさんくさい呪文を唱えられたので本当に大丈夫かな、と思ったが、体は人間に戻った。安心していると、最初と同じドォーンという音がした。  

気がつくと神社にいた。達也が泣きながら駆け寄ってきた。夢だったのかな、そんな疑問が一瞬頭をよぎるが、手にはぬりかべの壁のかけららしきものを持っていた。直郁はこの変わった思い出は誰にも話さず、自分のものにしようと決めた。  

こんな感じの変な思い出を直郁は大切にしています。  

本の中の大冒険                   A.Y

  ぼくがかよっている学校には、「まほうの本」という本がある。そして、「まほうの本」のページを開くと、本の世界にタイムスリップするんだ。
本の内容も、どこにあるのかもまだ、誰も知らない。ぼくのおじいちゃん以外は。  

ある日、ぼくは放課後、学校の図書室で本を借りることにした。本棚を探っていると、おくのおくの角の本棚に大きい本の後ろにまるで隠れているように倒れている本があったんだ。その本はほこりまみれで、もうずいぶん人に読まれていないようだった。
ぼくがその本のほこりを払うと表紙は真っ白で何も書かれていなかった。
「なんだか気味が悪いな。」
ぼくはこわかったけど、本を開くことにした。すると、突然本が光りだしてぼくは図書室から消えた。  

気がつくとジャングルのような場所にいた。周りを見回しても誰もいない。
「ここはどこ?」
「まさか......。」
ごくの頭の中は、あの話のことでいっぱいだった。
「うそだろ。そんなわけない。」
ぼくはジャングルの中を走り抜けた。走っても、走っても周りは気ばかりでいっこうにゴールが見えない。ぼくはうずくまった。ふと顔を上げるとむこうに誰かがいた。よく見るとぼくの年と同じくらいの女の子がいた。
「君はだれ?」
女の子は何も言わずに歩き出した。ぼくは、あわてておいかけた。女の子についていくと向こうに光が見えた。ぼくは女の子を抜いて走って光がさす方に行った。そこには少し変わった建物があった。家のようだ。ぼくは、女の子にお礼を言おうと振り返った。でも、そこには誰もいなかった。
「なんだったんだ......。」  
ぼくは気になったけど、前に進むことにした。  
ぼくは、家の周りをウロウロしていた。
「誰かいないかな。」
そう思っていたら子どもの声がした。それも、四,五人くらいだ。
「ラッキー。これで戻れる!」
ぼくは声のする方へ走って行った。
「お兄ちゃん誰?」
一人がそう言うと残りの子がふりむいて
「何、何?誰かいたの?」
「うん。」
「誰、誰?」
ぼくはおどおどしながら聞いてみた。
「ここはどこなのかな?」
子どもたちは、キョトンとした目で言った。
「ここはドリーム王国だよ。お兄ちゃんはどこから来たの?」
ぼくは、どう答えればいいのか分からなかった。あわてて出した答えは、
「日本っていうところだよ。」
「日本?聞いたことがないな。まいっか。」
「お兄ちゃんは何しに来たの?」
「何しにって、何だろう。」
思えば、図書室であの本に出会ってここにいるわけで、何をしに来たのか、まだ、わかっていない。そんなことを考えていたら、ぼくの真上に紙が出て来て、ゆっくりとおちて来た。ぼくはその紙を受け取った。よく見ると手紙だった。それには、
「君はこれから起きる危機から守る勇者としてこの世界に来てもらった。とまどっているかもしれないが、がんばってくれ。幸運を祈っている。」
と書いてあった。
「ぼくが勇者!?危機!?守る!?幸運を祈るって、どういうことなのかな。」
ぼくは、とまどった。
「お兄ちゃん、どうしたの?」
「だいじょうぶ?」
「その手紙に何書いてあったのー?」
一人が手紙を取ってしまった。
「あっ。」
「えーなになにー勇者!?お兄ちゃん勇者さんだったの!?」
「いやーそれは。」
「えーすごーい。」
ぼくの話も聞かずに次々と話が出る。
「なんだなんだ?さわがしいな。」
向こうから背の高い、男の人が話しかけてきた。
「あっ。リキ様。」
「リキ?」
「やー。おれはリキ。おまえの名前はなんっていうんだ。」
名前を聞かれて僕は、
「春。佐々木春です。」
「シュン?......どこかで聞いたことがあるな......。」
「えっ。」
「そうだ。シュン様だ。失礼しました。あのような口のきき方をしてしまいすみません。」
「えっ。どうしたんですか。」
「あなた様は、あの伝説の勇者。シンイチロウ様のお孫様。シュン様でございますね。」
「はっはい。でもなでぼくのおじいちゃんの名前を知っているんですか。」
「あたり前です。今からちょうど七0年前。ここドリーム王国の危機を救ってくださったのですから。私はまだ生まれてはいませんでしたが、父から何度もそのころの話を聞いていたので、よく知っています。」
「えっ。おじいちゃんが?そういえば本の話をしてくれたのも、おじいちゃんだったな。」
そんなことを考えていたらリキさんが、
「さっ。こんな所ではなく、王宮に行ってゆっくり話しましょう。私が案内します。」
「えっ。王宮!?王宮に行くんですか?」
「はい。なにかご不満でも?」
「あっいや。なんでもないです。」
そのままぼくは、リキさんを追いかけた。  
王宮に着くと、まず、王様にあいさつをした。
「王様、子の方がシュン様でございます。」
「しゅ、春です」
きんちょうしながらもあいさつが出来た。
「話は聞いておる。よく来てくれた。まあ座れ。君のおじいさんの話をしよう。今から七0年前、ここドリーム王国に巨大なドラゴンが出現してな。そのドラゴンは、火を吹いて、ドリーム王国を火の海にした。だが、シンイチロウさんがドラゴンを封印してくれてな。今では誰もが知っている伝説じゃ。」
「そんなことがあったんだ。」
「だが、なぜ君がまたここに来たのか分からないな。まさか、あのドラゴンが復活するのか?」
「そんな......。」
「あんなことがまた起きたら、この国はほろんでしまう。」
周りがザワつき始めた。それに答えるように地面が揺れ始めた。
「なんだなんだ。」
あわててまどから外を見ると、何やら巨大な赤い物体がジャングルの中から、出て来たんだ。
「あれはなんだ。」
よく見ると手足があって、羽もついていて、顔もある。
「生き物?」
「あっ、あれは......。」
王様がビクビクしながら言った。
「70年前のドラゴンじゃ。」
「そんなはずはありません。あのドラゴンはもう封印したのですから。」
だけど、いくらそう考えてもあれはどこからどう見てもドラゴンだった。
「どうしよう。」
まだ、ドラゴンは眠っている。今ならドラゴンを止められるかもしれない。
「そうだ王様、70年前はどうやってドラゴンを封印したんですか。」
「それが、全く覚えてないのじゃ。」
「そんな......。」
誰もがもうダメだと思った時、またあの時と同じように、ぼくの頭の上から手紙が落ちて来た。その手紙には、
「三つのつるぎが重なるとき、光り輝くつるぎは我らを勝利へと導いてくれるだろう。」
と書いてあった。
「三つのつるぎ......それを見つければドラゴンを封印できるのか?」
「失礼します。」
リキさんが手紙を読んだ。
「三つのつるぎ......あのことかな。」
「リキさん、なにか知ってるんですか。」
「ドリーム王国には伝説のつるぎというのがあるんです。そのつるぎは三つあって、炎のつるぎ、水のつるぎ、光のつるぎの三つです。そして、そのつるぎが合わさったら強力な力がわくという伝説です。」
「そんないすごいつるぎなんだ。じゃあそのつるぎを今から探しに行きましょう。」
「でも、そのつるぎがある場所は分からないのです。」
「じゃあどうやって探せばいいんだ......。」
手紙をよく見ると地図があった。それは三つのつるぎがある場所を示していた。
「よし。この場所に行きましょう。」
「はい。」
ぼくは、急いで王宮を出た。
「まずは、水のつるぎがあるこの湖に行こう。」
走っていくと、そこはとてもきれいな湖で水が透けて中の小石や水草がよく見える。
「こんな所につるぎがあるのか。」
探し始めるといきなり、湖の中から水の竜が出て来てこう言った。
「私は湖の守り神、水竜だ。そなたたち、何を探しているのだ。」
いきなり出てきたもんだから、ぼくはおどおどしながら言った。
「み、水のつるぎです。」
「水のつるぎ......。」
リキさんが言った。
「何か知っておられるのですか。」
「水のつるぎは、渡せん。」
「なぜですか?」
「水のつるぎはこの湖の宝だ。簡単に預けられるか。」
「では、なにかぼくにできることがあれば言ってください。そのかわり、見つけ出したら水のつるぎと交換してください。」
「ほう。ならば、この湖の中でなくしてしまった私の水玉を探してくれ。」
「はい。......水玉ってなんですか?」
「水玉とは、それぞれの竜がもっている宝のようなものだ。さきほどの地鳴りで落ちてしまったのだ。」
「分かりました。」
ぼくはリキさんと湖の中にもぐって探した。ぼくは水中を泳ぎながら周りを見渡してみた。すると、向こうが一瞬光った気がしたんだ。急いで光った方向に行くと、なにやら青色の小さな丸のカプセルのようなものがあった。それをもぐって取ると、さっそく水竜に見せた。
「これですか?」
「おお、これだ。これが水玉だ。」
「では、水のつるぎを貸してもらえませんか。」
「いいだろう。」
水竜がそう言うと、ぼくの目の前に水のつるぎが現れた。それを受け取ると、水竜にお礼を言って、ぼくは火のつるぎがあるという砂漠へ走った。
「急がなくっちゃ。」
まだドラゴンは目覚めていない。
「この調子で三つのつるぎを集めよう。」
「はい。」
砂漠に着くと、そこにもまた、竜がいた。そして竜は、
「私は、炎の守り神、火竜だ。そなたたちが探しているものは、これか。」
そう言うと火竜は炎のつるぎをぼくたちに見せた。
「そ、それです。ぼくたちは炎のつるぎを探しています。」
「ならば水竜と同じように私の炎玉も見つけてくれぬか。」
「はい。」
ぼくとリキさんは砂漠の暑さにたえながら炎玉を探した。ぼくは砂漠の砂を必死に掘った。コツン。
「んっ?」
リキさんの声がした。
「なにかあったんですか?」
「いや、何かが当たったような......。」
ぼくはリキさんが掘っていた穴をかき分けた。そこには赤い玉があった。
「これ......か。」
その玉を火竜に見せると、
「それだ。ありがとう。」
と言って炎のつるぎと交換してくれた。
「よし。最後は光のつるぎだ。」
ぼくは光のつるぎがあるという森に行った。やっぱりそこにも竜がいた。そしてその竜は、
「私は光の守り神、光竜だ。そなたたちが探しているものは光のつるぎだろう」
「はい。 「だが、光のつるぎは今の状態では使い物にならん。」
そう言いながら光竜は二つに割れた光のつるぎをぼくの前に見せた。
「なぜこうなったんですか。」
「七0年前、光のつるぎは水のつるぎと炎のつるぎとでドラゴンをたおした。だが、光のつるぎはそこで力を使いはたしてしまったのだ。そこから回復するためには一00年必要なのだ。七0年では足りん。」
「そんな......。」
ここで終わりなのかと思ったその時、向こうの木漏れ日にあの時の少女がいた。
「君は......。」
少女は目を閉じた。すると光のつるぎが光出し、二つに分かれたつるぎが一つになった。
「ありがとう。」
少女は何も言わずに消えた。
「つるぎが直ったならそなたたちにあげよう。」
ぼくは、光のつるぎを受け取った。つるぎが三つそろったらあとは神の台に行って三つのつるぎを重ねればいいだけ。そう思っていると突然、
「ガァー。」
という音がした。それは、ドラゴンの鳴き声だった。
「急がないとドラゴンが。」
「早く神の台に向かいましょう。」
走りながら上を見てみるとドラゴンが羽をバサッバサッと鳴らしながら空を飛んでいた。森から神の台までは遠く、走っても間に合うかどうか分からなかった。ドラゴンは火を吹き、村に火をつけた。
「早くしないと手遅れになる。」
山道をかけ上り、てっぺんにある神の台に向かって走り抜けた。
「あともう少し......がんばろう。」
そう思った時、山頂が見えた。その真ん中に神の台があった。
「あぁこれで、やっと終わる......。」
頂上に着くとリキさんと水、炎、光のつるぎを神の台に置いた。すると三つのつるぎは光出し、その光は空に上がった。光がやんで目を開けてみると周りにドラゴンはどこにもいなかった。村についた火も消えていた。
「たおしたのか?」
リキさんが笑顔で言った。
「はい!」
「やったー!」
ぼくは思わず大きな声で言ってしまった。
「さあ帰りましょう。」
王宮に帰ると王様が待っていた。
「待っておったぞシュン。君は、ドリーム王国の英雄じゃ。」
その時、体がゆっくりと透明になっていった。
「ありがとうございました。私はあなた様を一生忘れません。」
こちらこそ、そう言おうとしたらぼくは消えた。  

気が付いたらぼくは、図書室の机に横たわっていた。
「夢だったのかな......。」 ぼくは、あのまほうの本があった本棚に行ってみた。
「あれ?」 そこには、あの本はなかった。そのかわりに「三つのつるぎ」という題名の本があった。
その本を開くとそこにはぼくがいて、リキさんがいて、ぼくの冒険がのっていた。
「夢じゃなかったんだ。」
ぼくはこの大ぼうけんは誰にも言わないよ。未来のぼくの孫以外はね。

  (無題)    N.A

 

  ぼくは、小学六年生のあきら。

あきらはいつも休けい時間に友だちとみんなでペッタンという遊びをしていた。いちばん人気があるのは、めずらしい牛乳のふたの未使用のふたで、デカは大きいふたで、カッチンは未使用のふた。いろいろなデザインもあった。  

ある日の休けい時間もいつも通りみんなとペッタンをして遊んでいたらつまずいて転んでしまった。

目が覚めたら今まで誰も持っていなかったデカとカッチンがいっしょになったデカのカッチンを、ぼくはにぎっていた。

なんで持っていなかったデカのカッチンをにぎっているんだろうと不思議に思った。

でも、これでみんなに勝てると喜んでいた。そしてデカのカッチンを使って遊んでいると友だちからうらやましがられたりしてあきらはとても喜んでやっていた。その時、友だちに、

「それ、どうやって手に入れたんだよ。」

と聞かれたので、あきらは、

「それが、さっき転んでしまって目が覚めたら持っていたんだよ。」

と言うと友だちが、

「それ、どういうことだよ。何で転んだら、持っていたんだよ。」

と言われたので、あきらは、

「それが、ぼくも分からないんだよ。」

と言うと、

「じゃあぼくも転んで、目が覚めたらデカのカッチンを持っているのか?」

と言われたのであきらは

「う~ん……それは分からないからためしにやってみる?」

と言われたので、友だちはわざと、教室で転んだ。そして、目が覚めるとデカのカッチンを手でにぎってはいなかった。二人とも不思議に思って何で同じことをしたのに持っていなかったんだろうと考えながらもう一度遊んでいた。

そして、あきらがもう少しで勝てそうになったとき、チャイムが鳴った。  

 

気づいたらもう、デカのカッチンは持ってはいなかったし、もう少しで負けそうになっていた。どうしてもう少しで勝てそうだったのに負けそうになっていたんだろうと思い、さっきの友だちに話してみた。けどその友だちは、

「何のこと。」

と言った。  

あきらは不思議なことがたくさんあって、ボーっとしていると先生に、

「席に着きなさい。」

と言われた。  

そしてまたいつも通り授業を受けていた。

(無題)   S.M

 

僕は、小学五年生の悠大だ。普通の学校生活を楽しく送っている。だが下校の今、ヤバイ事態におちいっている。

黒い車が僕の近くに停まり、そこから男が出てきて僕のところに歩いてきた。そして男がこう言った。

「僕、何って名前の子なの。」

そう言われた瞬間、僕は誘拐犯だと思いとっさに大声を出し逃げた。

「おい、待て。」  

誘拐犯が追いかけてきた。

(なんだこいつ。メチャメチャ速えぞ)

誘拐犯はとても速く、すぐに追いつかれた。

(僕も、もう終わりなのかなあ)

 そう思っているうちにハンカチで口をおおわれた。

(ヤバイ。息ができなくなるのか)  

だが、急に眠くなった。声を出そうと思っても声が出せない。体を動かそうとしても体に力が入らない。

(どうしよう)

そう思ったが目が閉じてしまった。  

気が付いたらそこはいつも歩いている道路ではなかった。そこは、建物もない、木がおいしげっているジャングルらしき場所だった。

(ここ、どこだよ)

そう思ったら、とんでもないものが目に飛び込んできた、目に飛び込んだものは、なんと恐竜だったのだった。

(なんで恐竜なんかいるんだよ。っていうかさっきの誘拐犯どこに行ったんだよ)

 そう思っているうちに翼竜が近づいてきた。

(ヤバイ、ぶつかったら死ぬぞ)  

だが翼竜はすれすれでよけて空へ羽ばたいていった。

(危ねえ。死ぬところだった。ていうか、恐竜がいるってことは、もしかして、タイムスリップしたのか!)

 そんなことを考えていると、さっきの誘拐犯が突然に現れた。

「おい、なんで僕がこんな所にいるんだ。」

「それは、教えてあげられないよ、じゃあまたね。」

 そう言うと誘拐犯は消えていった。

「おい、待てよ。」

(誘拐犯はどこに行ったんだよ。これからどうしよう。ここには誰もいないだろうし……。まあ歩いてみるか)  

そして僕はあてもなく歩き出した。歩いていると中にも色々なことを考えていた。自分がなぜここにいるのか。あの誘拐犯は何者なのか。そういうことを考えていたら、大型の恐竜が僕を見つめていた。

(あの恐竜何で僕の方を、ずっと見ているんだろう。襲いそうな雰囲気でもないし、近づいてみるか)

 そう思い近づいてみると、とんてもないことが、起こった。

「おい、悠大。」  

恐竜がしゃべった。たしかにしゃべった。だが、僕は信じられなく、内心、

(恐竜がしゃべるわけねえか。僕の頭、おかしくなったのか。)  

そう思ったら恐竜がしゃべった。

「おまえの頭がおかしい訳じゃないぞ。」

(この恐竜はどうやら思っていることが分かるらしい。そんなこと本当にあるのか。)

 そんなことを思っている内にだんだん眠くなり始めた。

(もうちょいここにいたいのに。)  

そう思っている内に意識がとだえてしまった。  

 

気がついたら連れ去られた場所だった。手には何かをにぎっていた。手をひらいてみると恐竜の骨だった。

「夢じゃなかったのか。」  

思わずつぶやいてしまった。  

それから何日か過ぎた。だが、特に変わったこともない。ただ一つ変わったことがある。それは信じられなかったことが信じられるようになったことだ。だから何か不思議なことがあっても僕は動じない。また恐竜が現れても。

 

 『 ふしぎな冒険 』   H.Y  

 

         

ある日、いつものように四人は神社で「グリコ」をしてあそんでいた。

一番上についたさくらがよろこんでいるとさくらの周りにさささっと動くものがいてさくらは違和感を感じた。びっくりしてこわかったのでさくらは、まなかやれなやゆうかを呼んでさっきのことを話した。三人は、

「違うでしょ。見間違えじゃない。」

と言った。でもその三人もむねがどきどきしていた。四人はすごくこわくなってゆうかが、

「帰ろうよ。」

と言って階段を降りようとしたとき、

「まってよう。」

とだれかが言った。

それは、小さい小さい声だったけど、四人は分かって立ち止まり、その小さい声のする方に向かって、

「だれかいますか」

といったら、草むらから出てきたのは、小さい小さいハムスターだった。

四人はびっくりして思わず、

「キャーキャー。」

と言ってしまいました。そうしたらハムスターが、

「しーしー」

と言い、四人はだまりました。れなが、

「あなたはだれ?」

と聞いたのでハムスターは、

「ぼくはハムスター王国から来たハムハムだよ。ある日、町に出かけたら不思議なお店があったから、そこのお店に行ってみたら、突然、落とし穴があってついつい入ったら、この神社にきちゃった。」

と言ったので四人は、

「へえ~。」

と言いました。

次はまなかが、

「ハムスター王国ってどこにあるの?」

と聞いたらハムスターのハムハムは

「それはないしょハム。言ってみないとわからないハム。」

と言ったから、なんにでもきょうみを持ってしまうれなが、

「ねえねえ、ハムスター王国に行こうよ。」

と言ったら、心配性のゆうかが、

「こわいよ。私、いけないよ。」

と言いました。みんなは考えてから、

「がんばってハムスター王国に行く。」

と言ったらハムハムが、

「行くの。でも、ハムスター王国は遠いよ。」

っていわれたけど、四人は、

「どうしても行きたい。」

と言ったのでハムハムは四人をつれてハムスター王国をめざした。

神社の周りを見ていたら、小さいあながあった。とても4人には入れないが、あなを大きくしてそのあなに入った。

そこには、三本の道があった。ハムハムは一枚の紙が落ちていることに気がついた。 ハムハムは四人に、

「なにかの紙が落ちてたよ。」

と言ったので、四人はその紙を広げて、読んでみた。その紙にはこう書いてあった。

ハムハムへ 君には長い冒険をしてさまざまな試練にいどんでもらう。そして無事にもどれなければ君はずっと人間の世界にいてもどれなくなるぞ。それでもよいならやらなくていい。 長老より

ハムハムはそれを読むと、

「長老様の命令だから、絶対やりとげるハム。みんな手伝ってくれるハムね。」

といったので、れなは、

「ハムハム。絶対にやりとげよう。」

と言ったので三人は、

「ううん。」

と言うしかなかった。れいせいなさくらが、

「で、さっきの3本の道の話だけど・・・。」

と言ったので、静かなまなかが、

「この三本の道のどれかがだいじょうぶな道だよね。」

といったのでゆうかが、

「ねえねえだれか見てきてよ。私はこわいから、見てきてよ。」

といってれなが、

「うん、わかった。見てくるね。」

といったので、さくらが、

「だめ、れな。あぶないよ。」

といったら、れなは、

「だいじょうぶだって。これだからさくらは冷静すぎるんだよ。」

っていったら、さくらは、

「はいはい。分かりました。どうぞ好きにしてよ。」

と言ったのでれなは、

「じゃあ、行ってくるね。」

といって入っていった。

そしてれなの大声が聞こえてきた。そしてれなは、無事になんにもなく帰ってきたので、みんなはほっとした。れなは、

「すごかったよ。だってすごくいっぱい花がさいていてきれいだったよ。」

と言ったので、ハムハムたちは入ってみることにしました。  

そこには花がたくさん咲いていてびっくりしました。さくらは、

「うわあ、きれい。」

と言いました。そして道をちょっと歩くと、また一枚紙が落ちていました。それをひろったまなかはその紙を読みました。

『今から花をふんではいけないゲームをするぞ。ルールは簡単だ。花をふまないように歩き、先にゴールしたら勝ちだ。対戦相手はさくらだ。ハムハムの仲間だが、手伝うようにたのんでおいたのだ。ではな。』  

ハムハムとさくらはスタート地点に行ってゴールを見た。審判はれながやることにした。れなが大きな声を出し、

「位置について、よういスタート。」

と言った。ハムハムとさくらは花をふまないようにいっしょうけんめい走った。ゴールが見えてきたとたんにハムハムが前に出た。そしてゴールに先に着いたのがハムハムだった。みんなは、

「いえーい。」

と言って喜んだ。そして気づいたら果物と紙が置いてあった。今度はれなが紙を読んだ。

『よくがんばったな。果物をあげるから、食べていけ。さあ、次はどこだろうな。まあ、せいぜいがんばるんだな。』

と書いてあった。みんなは果物を先に食べて向かった。先へ先へ歩いてついたのは川だった。そしてまた紙があったのでゆうかが読んでみた。

『次の試練はボートに乗ってわたるゲームだ。ボートに乗り、向こう側へわたるのだ。途中でわににおそわれるかもな。でも君たちでがんばれ。』

これを読んだハムハムたちは、

「ようし、絶対にわたってみせるハム。」

といってボートに乗ろうとしました。そのボートの近くにじょうぶなひもと紙が置いてありました。ひもと紙を取ってみました。その紙には、

『もうひとつわすれていたが、このひもを使って渡ってもよいぞ。このひもの使い方は、向こうの島の大きな石があるから結んでひもにしがみついて向こう側にわたるということだ。どうだ。ボートとひもどっちにするか分かれ道だ。ではな。さらば。』

という手紙を読んだ後、みんなで考えました。さくらとまなかは、

「ひもがいいんじゃない。だってわにが出てきておそわれるかもよ。だけど、ひもだったら、上にわたっていくからわににおそわれないよ。」

と言いました。でもゆうかとれなは、

「上をわたるのは、こわいよ。ハムハムは小さいから落ちちゃうよ。」

といって言い合いになりました。さくらとまなかとゆうかは、

「ねえねえハムハムはどうなの?」

と聞いてきたのでハムハムはこまってしまいました。そして、ようやくハムハムが言いました。

「ぼく、みんながけんかしたらいやだよ。だから言い合いじゃなくてみんなで意見を出し合えばいいんじゃない。」

「ごめんなさい。」

四人は言いました。それから、四人は笑って話し合いました。さくらが、

「どうしてこわいのか言ってね。」

といって、まなかとゆうかが、

「だってひもが切れたら大変だし、どうやってあそこの岩にひもをかけるの」

といいました。れなとさくらは、

「ひもは見た感じ丈夫だし、岩にかけるのはできなくても何回もやればできるって。」

といいました。さくらが、

「次は私たちの意見ね。ボートだと川の流れが強くて流されちゃうし、わににおそわれるかもしれないからいやだよ。」

と言いました。

「それはだいじょうぶじゃないの。だって今、川の流れは急じゃないし、わにのいる気配なんてないよ。」

ゆうかが言ったので、四人は考えました。

「ちょっと、みんなで確かめようよ。わにがいるかとか、ひもはじょうぶかとか、みんなで手分けしてだいじょうぶか。」

さくらが言ったので、ハムハムと三人は

「うん。」

といい、確かめました。

「ひもはかたくてちぎれなかったよ。」

さくらが言いました。

「わになんていなかったよ。」

ゆうかが言いました。れなが、

「ハムハムは私の服のポケットに入れてわたるからだいじょうぶ。」

といいました。まなかが。

「川の流れはゆるやかだったよ。」

と言いました。ハムハムは

「で、どっちにする。」

と聞きました。四人はうんと考えてひもをえらびました。そして、れなが持って投げつけました。五回くらいやったらできました。まずは、れなとハムハムがわたりました。次にゆうかが渡りました。まなか、さくらと続き、みんな島についたので先に進みました。ここには、山がいくつもありました。そしてこの山の入り口に紙が落ちていました。

『ほっほっほ。おそかったな。まあよい。次は、山を登って下っての繰り返しだ。体力がだいぶなくなっておるだろう。水筒をあげるからがんばってな。』

それを読み上げたとたんに水筒がでてきたのでそれを飲んだ。さくらが

「じゃあ、行くよ。」

と言ったのでみんなは

「おー」

といって登り始めた。 30分してからみんなが

「もうだめだ。」

といってくたくたになった。ゆうかが、

「ねえねえ。もう、五時だよ。家に帰らないとおこられちゃうよ。」

といった。さくらが、

「ハムハム。今日は私の家にとまっていいからここらへんにしとかない。」

と聞いたので、

「いいよ。だってドアがそこにあるじゃんか。今日はここでいいハムよ。明日はここから冒険のはじまりだ。明日もみんなよろしく。」

とハムハムが言った。四人はドアを開けた。そこは、神社だった。みんなと別れて桜とハムハムは家に帰った。  

朝になった。さくらとハムハムは起きて神社に行った。そこにはもう三人がまっていた。

「さくら、おそすぎ。」

れなが言った。

「ごめん。」

とさくらは言った。ゆうかが、

「ハムハム、そこからだっけ。っていうかドアはどこ?」

と聞いた瞬間、みんな落ちていった。れなが、

「こんなところにあったの。もうちょっとわかりやすくしてよ。」

と言ったので、ハムハムが

「そんなことはできないハム。だってハムスター王国は人間や動物には知られないようにしてあるハム。」

といいました。れなが、

「あっそ。」

と言ったのでまなかが、

「れな、やめた方がいいよ。けんかになっちゃうよ。」

と言いました。さくらもゆうかも

「れな、やめてよ。」

と言いました。それでれなもハムハムもけんかせずにすみました。さくらが、

「じゃあ、行こうか。」

といってみんなは、

「うん。」

といって歩き始めました。でも、またみんな

「もうつかれた」

といってくたくたです。まなかとゆうかが

「みんなお茶いる。私たち、どうせつかれるだろうなあと思って持て来たの。」

と言ってさくらとれなとハムハムにコップをわたしてお茶を入れました。みんなは、

「おいしい。」

と言って飲みました。さくらが、

「もうそろそろいこうか。」

と言ったのでみんなは、

「うん。」

といって歩き始めました。歩いて行くと次は下っていく道があったので坂道を走って下りました。ハムハムが、

「ここで休憩しようハム。」

と言ってみんなでお茶を飲んでからまた歩き始めました。しばらく歩いていくとまなかが、

「見て、みんな。あっちに何か光っているよ。」

と言ってれなが、

「ねえねえ、ハムハム。ここが、ハムスター王国なの?」

といったからハムハムが、

「ちがうよ。」

と言ったのでれなが、

「じゃあ、どこなの。」

と言い返しました。ハムハムは、

「それはないしょ。ハム。」

と言ったのでれなは、

「もう。みんな早く行こうよ。」

と言ったからみんなは、

「うん。」

といい、光の中をくぐって歩いて行きました。光の中をくぐった瞬間、最初の三本道と一緒 な場所に来たみたいでした。みんなが

「え-、また同じ場所から。」

と言ってすわりこんでしまいました。でも、ハムハムは、また一枚の紙がおいてあることに 気がつきました。そして、紙をひろってみんなに見せました。さくらが声に出して読みまし た。

『よく、ここまでがんばってきたな。ここは、三本道ではない。よくにておるが、中はちがう。最後だ。最後の問題はクイズだ。クイズに答えて正解したら、ハムスター王国に行かせてあげよう。でも、正解しなかったらこわいめにあうぞ。がんばるがよい。クイズは全部で五問だ。五問中一問正解したらハムスター王国だ。では、ハムスター王国でまっているぞ。さらば。』

といって書いてあった。れなが、

「クイズに正解したら、ハムスター王国に行けるんだよね。ようし、がんばるぞ。」

と言いました。まなかが、

「れな。また調子にのると変な目にあうぞ。だから、あんまり乗らない方がいいよ。」

と言いました。ゆうかが、

「そうだよ。そうだよ。」

と言ってまだ、みんなのことをあんまり知らないハムハムは、

「そうなの?」

と言ってさくらとまなかとゆうかが、

「うん。うん。」

と言いました。さくらが、

「とにかく正解しよう。」

といってみんなは、

「おー」

といって問題をとこうとしました。すると、また紙がおちてきました。さくらがそ れをとって読みました。

『では問題。一問目。鳥取県の大山は標高何メートルでしょう。紙に書いてな。こういう感じでやるからな。』

みんなは考えました。さくらが、

「たしか1000メートルこえてるよね。ちがうかな?」

と言いました。まなかが、

「そうそう。千何百メートルだったよね。」

と言いました。ゆうかが、

「その何百メートルってなんだろう?」

と言いました。とりあえず、みんな分からなかったので紙には

「わかりません。」

と書いておきました。それから、少し待っていると紙がまた落ちてきたのでさくらが拾って読みました。

『第一問目は残念だったな。まあ、あと4問残っているからがんばれ。第二問は、これだ、暗算だ。紙に書いてある問題を解くのだ。全部で10問だ。二問ほど間違えてもよい。三問ちがえるとだめだ。足し算、ひき算、かけ算、割り算だからわかると思うがな。』

と書いてありました。れなが、

「えー、わたし、勉強苦手なんだよね。」

さくらが、

「大丈夫だって。みんなで力をあわせればなんとかなるよ。」

といい、まなかとゆうかとハムハムが、

「そうだよ。だいじょうぶだって。」

と言いました。        

 

続く・・・

 『 夢 』   H.H

                     

「きゃー」

小学三年生のつばさが、学校から帰った後、友達と遊ぶ約束をしていたので、友達の家に行った時のことです。そこには、同級生のみくとはながおうちごっこをしていました。

みくがトイレに行った時、遊んでいた人形が動いて、つばさとはなは、まほうをかけられていまい、小さくなってしまったのです。  

みくは、二人はもう帰ったんだと思い、人形を片付けてしまいました。  

きゅうなことにみくは引っ越しをすることになりました。人形(実はつばさとはな)は箱に入っていたのでそのままいっしょに行ってしまいました。  

他の町へうつったみくは、新しい友達に前に使っていた人形をかしてあげることにしました。(その中には、人形になったつばさとはなもいました。)遊んでいたら、はながくしゃみをしてしまい、気づかれたと思ったら気づかれてなくてつばさはほっとしました。  

その夜、つばさとはなは、人形たちに

「もとにもどしてほしい。」

と頼みました。すると、

「人形の一番大切なカギを手に入れてきたらもとにもどしてあげる。」

と人形が言いました。

「どうやって手に入れるの」

「それはね、このパズルをといたらわかるよ。」

と人形たちは話してくれました。

それから、つばさとはなは、いっしょうけんめいパズルをときました。

二日後、ようやくわかりました。人形たちにパズルを見せるとまちがえはなく、全部できていました。できていたので、飛べる羽をつけてもらいました。つばさは飛べるか心配でしたが、夜、みくが寝ているとき、箱の中から飛び出してカギを探しにでかけました。

山をこえて、ようやくついた場所が人形のえらい人のところでした。とてもこわくてなかなか近づけませんでした。

「ねえ、つばさ、もう帰ろうよ。」

「でもこのままだとお母さんやお父さんに会えなくなるよ。」

「それはちょっと・・・」

勇気をふりしぼって、えらい人がねているところを見ながら、カギを取りに行きました。気づかれないようにそおっとそおっと近づきました。ようやくついたと思ったら、人形が寝返りをして、つばさとはなはびっくりしてしりもちをついてしまいました。

やっとのことでカギを手に入れることができました。つばさとはなは大喜びをしました。 みくの家にかえって、人形たちにカギをわたしました。そして、もとにもどしてもらうことになりました。  

次の日、みくが友達と遊んでいたところ、急につばさとはなが大きくなり、みくがびっくりしました。

「みく、わたしたちこの人形たちに小さくされてしまっていたの。」

「え~、そうだったの。」

「全くきづかなかったわ。」

「この人形たちってふつうの人形じゃなくてわるいやつだったんじゃない。」

「そうかなあ」

「あっ目が光った。」

「きゃー、本当だ。」

自分のひめいで目が覚めた。

「全部、夢だったんだ。ああ、よかった。」

つばさはほっとしました。