とっておきの不思議なお話 11

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 『 夢 』   H.H

                     

「きゃー」

小学三年生のつばさが、学校から帰った後、友達と遊ぶ約束をしていたので、友達の家に行った時のことです。そこには、同級生のみくとはながおうちごっこをしていました。

みくがトイレに行った時、遊んでいた人形が動いて、つばさとはなは、まほうをかけられていまい、小さくなってしまったのです。  

みくは、二人はもう帰ったんだと思い、人形を片付けてしまいました。  

きゅうなことにみくは引っ越しをすることになりました。人形(実はつばさとはな)は箱に入っていたのでそのままいっしょに行ってしまいました。  

他の町へうつったみくは、新しい友達に前に使っていた人形をかしてあげることにしました。(その中には、人形になったつばさとはなもいました。)遊んでいたら、はながくしゃみをしてしまい、気づかれたと思ったら気づかれてなくてつばさはほっとしました。  

その夜、つばさとはなは、人形たちに

「もとにもどしてほしい。」

と頼みました。すると、

「人形の一番大切なカギを手に入れてきたらもとにもどしてあげる。」

と人形が言いました。

「どうやって手に入れるの」

「それはね、このパズルをといたらわかるよ。」

と人形たちは話してくれました。

それから、つばさとはなは、いっしょうけんめいパズルをときました。

二日後、ようやくわかりました。人形たちにパズルを見せるとまちがえはなく、全部できていました。できていたので、飛べる羽をつけてもらいました。つばさは飛べるか心配でしたが、夜、みくが寝ているとき、箱の中から飛び出してカギを探しにでかけました。

山をこえて、ようやくついた場所が人形のえらい人のところでした。とてもこわくてなかなか近づけませんでした。

「ねえ、つばさ、もう帰ろうよ。」

「でもこのままだとお母さんやお父さんに会えなくなるよ。」

「それはちょっと・・・」

勇気をふりしぼって、えらい人がねているところを見ながら、カギを取りに行きました。気づかれないようにそおっとそおっと近づきました。ようやくついたと思ったら、人形が寝返りをして、つばさとはなはびっくりしてしりもちをついてしまいました。

やっとのことでカギを手に入れることができました。つばさとはなは大喜びをしました。 みくの家にかえって、人形たちにカギをわたしました。そして、もとにもどしてもらうことになりました。  

次の日、みくが友達と遊んでいたところ、急につばさとはなが大きくなり、みくがびっくりしました。

「みく、わたしたちこの人形たちに小さくされてしまっていたの。」

「え~、そうだったの。」

「全くきづかなかったわ。」

「この人形たちってふつうの人形じゃなくてわるいやつだったんじゃない。」

「そうかなあ」

「あっ目が光った。」

「きゃー、本当だ。」

自分のひめいで目が覚めた。

「全部、夢だったんだ。ああ、よかった。」

つばさはほっとしました。