とっておきの不思議なお話 12

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 『 ふしぎな冒険 』   H.Y  

 

         

ある日、いつものように四人は神社で「グリコ」をしてあそんでいた。

一番上についたさくらがよろこんでいるとさくらの周りにさささっと動くものがいてさくらは違和感を感じた。びっくりしてこわかったのでさくらは、まなかやれなやゆうかを呼んでさっきのことを話した。三人は、

「違うでしょ。見間違えじゃない。」

と言った。でもその三人もむねがどきどきしていた。四人はすごくこわくなってゆうかが、

「帰ろうよ。」

と言って階段を降りようとしたとき、

「まってよう。」

とだれかが言った。

それは、小さい小さい声だったけど、四人は分かって立ち止まり、その小さい声のする方に向かって、

「だれかいますか」

といったら、草むらから出てきたのは、小さい小さいハムスターだった。

四人はびっくりして思わず、

「キャーキャー。」

と言ってしまいました。そうしたらハムスターが、

「しーしー」

と言い、四人はだまりました。れなが、

「あなたはだれ?」

と聞いたのでハムスターは、

「ぼくはハムスター王国から来たハムハムだよ。ある日、町に出かけたら不思議なお店があったから、そこのお店に行ってみたら、突然、落とし穴があってついつい入ったら、この神社にきちゃった。」

と言ったので四人は、

「へえ~。」

と言いました。

次はまなかが、

「ハムスター王国ってどこにあるの?」

と聞いたらハムスターのハムハムは

「それはないしょハム。言ってみないとわからないハム。」

と言ったから、なんにでもきょうみを持ってしまうれなが、

「ねえねえ、ハムスター王国に行こうよ。」

と言ったら、心配性のゆうかが、

「こわいよ。私、いけないよ。」

と言いました。みんなは考えてから、

「がんばってハムスター王国に行く。」

と言ったらハムハムが、

「行くの。でも、ハムスター王国は遠いよ。」

っていわれたけど、四人は、

「どうしても行きたい。」

と言ったのでハムハムは四人をつれてハムスター王国をめざした。

神社の周りを見ていたら、小さいあながあった。とても4人には入れないが、あなを大きくしてそのあなに入った。

そこには、三本の道があった。ハムハムは一枚の紙が落ちていることに気がついた。 ハムハムは四人に、

「なにかの紙が落ちてたよ。」

と言ったので、四人はその紙を広げて、読んでみた。その紙にはこう書いてあった。

ハムハムへ 君には長い冒険をしてさまざまな試練にいどんでもらう。そして無事にもどれなければ君はずっと人間の世界にいてもどれなくなるぞ。それでもよいならやらなくていい。 長老より

ハムハムはそれを読むと、

「長老様の命令だから、絶対やりとげるハム。みんな手伝ってくれるハムね。」

といったので、れなは、

「ハムハム。絶対にやりとげよう。」

と言ったので三人は、

「ううん。」

と言うしかなかった。れいせいなさくらが、

「で、さっきの3本の道の話だけど・・・。」

と言ったので、静かなまなかが、

「この三本の道のどれかがだいじょうぶな道だよね。」

といったのでゆうかが、

「ねえねえだれか見てきてよ。私はこわいから、見てきてよ。」

といってれなが、

「うん、わかった。見てくるね。」

といったので、さくらが、

「だめ、れな。あぶないよ。」

といったら、れなは、

「だいじょうぶだって。これだからさくらは冷静すぎるんだよ。」

っていったら、さくらは、

「はいはい。分かりました。どうぞ好きにしてよ。」

と言ったのでれなは、

「じゃあ、行ってくるね。」

といって入っていった。

そしてれなの大声が聞こえてきた。そしてれなは、無事になんにもなく帰ってきたので、みんなはほっとした。れなは、

「すごかったよ。だってすごくいっぱい花がさいていてきれいだったよ。」

と言ったので、ハムハムたちは入ってみることにしました。  

そこには花がたくさん咲いていてびっくりしました。さくらは、

「うわあ、きれい。」

と言いました。そして道をちょっと歩くと、また一枚紙が落ちていました。それをひろったまなかはその紙を読みました。

『今から花をふんではいけないゲームをするぞ。ルールは簡単だ。花をふまないように歩き、先にゴールしたら勝ちだ。対戦相手はさくらだ。ハムハムの仲間だが、手伝うようにたのんでおいたのだ。ではな。』  

ハムハムとさくらはスタート地点に行ってゴールを見た。審判はれながやることにした。れなが大きな声を出し、

「位置について、よういスタート。」

と言った。ハムハムとさくらは花をふまないようにいっしょうけんめい走った。ゴールが見えてきたとたんにハムハムが前に出た。そしてゴールに先に着いたのがハムハムだった。みんなは、

「いえーい。」

と言って喜んだ。そして気づいたら果物と紙が置いてあった。今度はれなが紙を読んだ。

『よくがんばったな。果物をあげるから、食べていけ。さあ、次はどこだろうな。まあ、せいぜいがんばるんだな。』

と書いてあった。みんなは果物を先に食べて向かった。先へ先へ歩いてついたのは川だった。そしてまた紙があったのでゆうかが読んでみた。

『次の試練はボートに乗ってわたるゲームだ。ボートに乗り、向こう側へわたるのだ。途中でわににおそわれるかもな。でも君たちでがんばれ。』

これを読んだハムハムたちは、

「ようし、絶対にわたってみせるハム。」

といってボートに乗ろうとしました。そのボートの近くにじょうぶなひもと紙が置いてありました。ひもと紙を取ってみました。その紙には、

『もうひとつわすれていたが、このひもを使って渡ってもよいぞ。このひもの使い方は、向こうの島の大きな石があるから結んでひもにしがみついて向こう側にわたるということだ。どうだ。ボートとひもどっちにするか分かれ道だ。ではな。さらば。』

という手紙を読んだ後、みんなで考えました。さくらとまなかは、

「ひもがいいんじゃない。だってわにが出てきておそわれるかもよ。だけど、ひもだったら、上にわたっていくからわににおそわれないよ。」

と言いました。でもゆうかとれなは、

「上をわたるのは、こわいよ。ハムハムは小さいから落ちちゃうよ。」

といって言い合いになりました。さくらとまなかとゆうかは、

「ねえねえハムハムはどうなの?」

と聞いてきたのでハムハムはこまってしまいました。そして、ようやくハムハムが言いました。

「ぼく、みんながけんかしたらいやだよ。だから言い合いじゃなくてみんなで意見を出し合えばいいんじゃない。」

「ごめんなさい。」

四人は言いました。それから、四人は笑って話し合いました。さくらが、

「どうしてこわいのか言ってね。」

といって、まなかとゆうかが、

「だってひもが切れたら大変だし、どうやってあそこの岩にひもをかけるの」

といいました。れなとさくらは、

「ひもは見た感じ丈夫だし、岩にかけるのはできなくても何回もやればできるって。」

といいました。さくらが、

「次は私たちの意見ね。ボートだと川の流れが強くて流されちゃうし、わににおそわれるかもしれないからいやだよ。」

と言いました。

「それはだいじょうぶじゃないの。だって今、川の流れは急じゃないし、わにのいる気配なんてないよ。」

ゆうかが言ったので、四人は考えました。

「ちょっと、みんなで確かめようよ。わにがいるかとか、ひもはじょうぶかとか、みんなで手分けしてだいじょうぶか。」

さくらが言ったので、ハムハムと三人は

「うん。」

といい、確かめました。

「ひもはかたくてちぎれなかったよ。」

さくらが言いました。

「わになんていなかったよ。」

ゆうかが言いました。れなが、

「ハムハムは私の服のポケットに入れてわたるからだいじょうぶ。」

といいました。まなかが。

「川の流れはゆるやかだったよ。」

と言いました。ハムハムは

「で、どっちにする。」

と聞きました。四人はうんと考えてひもをえらびました。そして、れなが持って投げつけました。五回くらいやったらできました。まずは、れなとハムハムがわたりました。次にゆうかが渡りました。まなか、さくらと続き、みんな島についたので先に進みました。ここには、山がいくつもありました。そしてこの山の入り口に紙が落ちていました。

『ほっほっほ。おそかったな。まあよい。次は、山を登って下っての繰り返しだ。体力がだいぶなくなっておるだろう。水筒をあげるからがんばってな。』

それを読み上げたとたんに水筒がでてきたのでそれを飲んだ。さくらが

「じゃあ、行くよ。」

と言ったのでみんなは

「おー」

といって登り始めた。 30分してからみんなが

「もうだめだ。」

といってくたくたになった。ゆうかが、

「ねえねえ。もう、五時だよ。家に帰らないとおこられちゃうよ。」

といった。さくらが、

「ハムハム。今日は私の家にとまっていいからここらへんにしとかない。」

と聞いたので、

「いいよ。だってドアがそこにあるじゃんか。今日はここでいいハムよ。明日はここから冒険のはじまりだ。明日もみんなよろしく。」

とハムハムが言った。四人はドアを開けた。そこは、神社だった。みんなと別れて桜とハムハムは家に帰った。  

朝になった。さくらとハムハムは起きて神社に行った。そこにはもう三人がまっていた。

「さくら、おそすぎ。」

れなが言った。

「ごめん。」

とさくらは言った。ゆうかが、

「ハムハム、そこからだっけ。っていうかドアはどこ?」

と聞いた瞬間、みんな落ちていった。れなが、

「こんなところにあったの。もうちょっとわかりやすくしてよ。」

と言ったので、ハムハムが

「そんなことはできないハム。だってハムスター王国は人間や動物には知られないようにしてあるハム。」

といいました。れなが、

「あっそ。」

と言ったのでまなかが、

「れな、やめた方がいいよ。けんかになっちゃうよ。」

と言いました。さくらもゆうかも

「れな、やめてよ。」

と言いました。それでれなもハムハムもけんかせずにすみました。さくらが、

「じゃあ、行こうか。」

といってみんなは、

「うん。」

といって歩き始めました。でも、またみんな

「もうつかれた」

といってくたくたです。まなかとゆうかが

「みんなお茶いる。私たち、どうせつかれるだろうなあと思って持て来たの。」

と言ってさくらとれなとハムハムにコップをわたしてお茶を入れました。みんなは、

「おいしい。」

と言って飲みました。さくらが、

「もうそろそろいこうか。」

と言ったのでみんなは、

「うん。」

といって歩き始めました。歩いて行くと次は下っていく道があったので坂道を走って下りました。ハムハムが、

「ここで休憩しようハム。」

と言ってみんなでお茶を飲んでからまた歩き始めました。しばらく歩いていくとまなかが、

「見て、みんな。あっちに何か光っているよ。」

と言ってれなが、

「ねえねえ、ハムハム。ここが、ハムスター王国なの?」

といったからハムハムが、

「ちがうよ。」

と言ったのでれなが、

「じゃあ、どこなの。」

と言い返しました。ハムハムは、

「それはないしょ。ハム。」

と言ったのでれなは、

「もう。みんな早く行こうよ。」

と言ったからみんなは、

「うん。」

といい、光の中をくぐって歩いて行きました。光の中をくぐった瞬間、最初の三本道と一緒 な場所に来たみたいでした。みんなが

「え-、また同じ場所から。」

と言ってすわりこんでしまいました。でも、ハムハムは、また一枚の紙がおいてあることに 気がつきました。そして、紙をひろってみんなに見せました。さくらが声に出して読みまし た。

『よく、ここまでがんばってきたな。ここは、三本道ではない。よくにておるが、中はちがう。最後だ。最後の問題はクイズだ。クイズに答えて正解したら、ハムスター王国に行かせてあげよう。でも、正解しなかったらこわいめにあうぞ。がんばるがよい。クイズは全部で五問だ。五問中一問正解したらハムスター王国だ。では、ハムスター王国でまっているぞ。さらば。』

といって書いてあった。れなが、

「クイズに正解したら、ハムスター王国に行けるんだよね。ようし、がんばるぞ。」

と言いました。まなかが、

「れな。また調子にのると変な目にあうぞ。だから、あんまり乗らない方がいいよ。」

と言いました。ゆうかが、

「そうだよ。そうだよ。」

と言ってまだ、みんなのことをあんまり知らないハムハムは、

「そうなの?」

と言ってさくらとまなかとゆうかが、

「うん。うん。」

と言いました。さくらが、

「とにかく正解しよう。」

といってみんなは、

「おー」

といって問題をとこうとしました。すると、また紙がおちてきました。さくらがそ れをとって読みました。

『では問題。一問目。鳥取県の大山は標高何メートルでしょう。紙に書いてな。こういう感じでやるからな。』

みんなは考えました。さくらが、

「たしか1000メートルこえてるよね。ちがうかな?」

と言いました。まなかが、

「そうそう。千何百メートルだったよね。」

と言いました。ゆうかが、

「その何百メートルってなんだろう?」

と言いました。とりあえず、みんな分からなかったので紙には

「わかりません。」

と書いておきました。それから、少し待っていると紙がまた落ちてきたのでさくらが拾って読みました。

『第一問目は残念だったな。まあ、あと4問残っているからがんばれ。第二問は、これだ、暗算だ。紙に書いてある問題を解くのだ。全部で10問だ。二問ほど間違えてもよい。三問ちがえるとだめだ。足し算、ひき算、かけ算、割り算だからわかると思うがな。』

と書いてありました。れなが、

「えー、わたし、勉強苦手なんだよね。」

さくらが、

「大丈夫だって。みんなで力をあわせればなんとかなるよ。」

といい、まなかとゆうかとハムハムが、

「そうだよ。だいじょうぶだって。」

と言いました。        

 

続く・・・