とっておきの不思議なお話 14

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  (無題)    N.A

 

  ぼくは、小学六年生のあきら。

あきらはいつも休けい時間に友だちとみんなでペッタンという遊びをしていた。いちばん人気があるのは、めずらしい牛乳のふたの未使用のふたで、デカは大きいふたで、カッチンは未使用のふた。いろいろなデザインもあった。  

ある日の休けい時間もいつも通りみんなとペッタンをして遊んでいたらつまずいて転んでしまった。

目が覚めたら今まで誰も持っていなかったデカとカッチンがいっしょになったデカのカッチンを、ぼくはにぎっていた。

なんで持っていなかったデカのカッチンをにぎっているんだろうと不思議に思った。

でも、これでみんなに勝てると喜んでいた。そしてデカのカッチンを使って遊んでいると友だちからうらやましがられたりしてあきらはとても喜んでやっていた。その時、友だちに、

「それ、どうやって手に入れたんだよ。」

と聞かれたので、あきらは、

「それが、さっき転んでしまって目が覚めたら持っていたんだよ。」

と言うと友だちが、

「それ、どういうことだよ。何で転んだら、持っていたんだよ。」

と言われたので、あきらは、

「それが、ぼくも分からないんだよ。」

と言うと、

「じゃあぼくも転んで、目が覚めたらデカのカッチンを持っているのか?」

と言われたのであきらは

「う~ん……それは分からないからためしにやってみる?」

と言われたので、友だちはわざと、教室で転んだ。そして、目が覚めるとデカのカッチンを手でにぎってはいなかった。二人とも不思議に思って何で同じことをしたのに持っていなかったんだろうと考えながらもう一度遊んでいた。

そして、あきらがもう少しで勝てそうになったとき、チャイムが鳴った。  

 

気づいたらもう、デカのカッチンは持ってはいなかったし、もう少しで負けそうになっていた。どうしてもう少しで勝てそうだったのに負けそうになっていたんだろうと思い、さっきの友だちに話してみた。けどその友だちは、

「何のこと。」

と言った。  

あきらは不思議なことがたくさんあって、ボーっとしていると先生に、

「席に着きなさい。」

と言われた。  

そしてまたいつも通り授業を受けていた。